■クラリティスカイを管理する友道康夫調教師

――皐月賞はいいラップを刻み5着に入線しました。
友道「ジョッキーがいい騎乗で最後まで頑張らせてくれました」

――いちょうSをレコード勝ちの後、クラシックの王道を走ってきました。皐月賞の後、このレースを選んだ理由は?
友道「やはりダービーは別格ですが、この馬の実績を考えるとマイルでは崩れていませんし、まして、東京の1600でいい競馬をしていますので。どちらが勝ちやすいかといえば、こちらではないかということでNHKマイルを選択しました」

――皐月賞から中2週、中間は?
友道「先週、坂路を15-15くらい乗りました。今週は坂路53.6くらいで追い切りました。疲れもなく順調にきています」

――府中のいちょうSでは内からスッと抜ける競馬でした。
友道「あの時ジョッキーはまたがった瞬間から自信を持っていましたね」

――東京コースは合っていますか?
友道「そう思って、直線が長い競馬場を使ってきました。中でも、東京コースが一番合っていると思います」

――今回はいちょうSと比べると、メンバーも強くなりペースも変わります。
友道「本当に乗りやすい馬だと思いますので、どんなペース、どんなメンバーでもそれなりに対応してくれると思います」

――この馬の一番いいところは?
友道「競馬に行っても動じないところですね。いつも平常心を保っていてます。それでいて、ゲートを出れば本当に一生懸命走ってくれます。オンとオフの切り替えが上手いです。2歳の時から2歳離れした落ち着きがありましたね」

――輸送は?
友道「東京にも何度も行っていますし、問題ないと思います」

――成績からは時計のかかる馬場で力が出し切れなかったようにもみえます。
友道「結果的にはそうなんですが、ああいう馬場でも粘れると思います。でも、成績をみると良馬場の方がいいですね」

――現時点での手ごたえは?
友道「前走からいい状態をキープしているので、今回もいい競馬をすると思います」

――ファンの皆さんに一言。
友道「この馬にとって東京のマイルコースはベストな条件と思います。後は皆さんの応援があればより一層頑張ると思います。応援よろしくお願いします」

■フミノムーンに騎乗予定の幸英明騎手

――前走、不良馬場でしたが見事な差し切り勝ちでした。
幸「4コーナーでは手ごたえもよく、思ったより早めに前を捕まえました。ちょっと早すぎるくらいでしたが、強かったです。元々期待していた馬でしたが、ファルコンSで負けてしまいました。でも、前回、マーガレットSを勝って、改めて力があることを再認識させられました」

――ファルコンS当日は内枠有利で、外枠が災いしたように見えました。
幸「そうですね。結果的には内を通ってきた馬が上位でした。フミノムーンは外を回ってしまったので、その差が出てしまったのかなと思います」

――9番人気でデビュー戦を勝った時からコンビを組んでいますね。
幸「(デビュー戦は)あんまり人気がなかったんですね?　期待していた馬で調教の動きもよかったんです。でも、その時よりも少しずつよくなってきています」

――気性面は?
幸「気性面は逆に新馬戦の辺りでは折り合いがすごくつきやすかったです。最近、競馬を覚えた後の方が逆に折り合いに少し課題が出てきました。でも、折り合いがつきづらい時期(編集部注:2歳の冬頃)に2000、1600を使っていたので結果がでなかったのかな、と。今の様子なら、もうちょっと長い距離でもいけるんじゃないかな、と思います」

――NHKマイルはどのように乗りますか?
幸「枠順が出てから先生と相談したいと思います。折り合いだけ、つけられるように競馬をしたいなと思います」

――良馬場でどのような脚を使うかイメージはありますか?
幸「しっかり脚を使ってくれると思っています。新馬戦も良馬場で終いすごくいい脚を使ってくれましたしね。いいイメージを持って乗りたいと思います」

――ファンの皆さんへ一言お願いします。
幸「チャンスがあると思っています。応援していただけたら嬉しいです」
(取材・写真：花岡貴子)