第10回
ヴィクトリアマイル(GI・芝1600m)に出走予定の
バウンスシャッセ(牝4・美浦・
藤沢和雄)を管理する
藤沢和雄調教師と騎乗する
北村宏司騎手が会見に応じた。
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藤沢和雄調教師
(最終追い切りについて)
「前回(
中山牝馬S・1着)使ってからさほど日がたってないですし、競馬の後も体調が良さそうだったので、調整は随分楽でした。時計はさほど速くはなかったですが、ゴール前だけ併せるような指示をしました。前回の競馬も良かったですし、体調も良く、動きも良かったと思います」
(前走の
中山牝馬Sについて)
「体調が良さそうで手応えも良かったこともあり、田辺君も随分余裕で追い出しを遅らせたようですが、中山であの位置からはなかなか届かないですし、競馬は強かったと思います。昨年は男の子と一緒に走ったり、成績もあまり良くなかったので、勝てて喜んでいます」
(去年と比べて今年良くなった点は?)
「大きな馬で、体調はそんなに悪いとは思わなかったのですけど、結果が良くなかったのと、少し行きたがるところがありました。前走はそういうところが見えなかったですし、競馬前から良い調教ができて穏やかでした。今回もそのような感じがありますし、前走くらいの勢いがあるので、良いのかなと思っています」
(2歳の秋以来、久々のマイル戦になりますが?)
「マイルは短いとも思いますが、東京は直線が長いので、今の感じだと全くダメということはないと思っています。東京の1600mは、スピードだけではなかなか押しきれないところもありますし、他場の1600mよりはスタミナを必要とされます。その点、この馬はスタミナが十分なので期待をしています。スタートが良かったり悪かったりするので、その辺は乗り役がいろいろ考えてその都度判断していくと思います」
(枠順の希望は?)
「どちらかというと外ではない方が良いですね」
(馬場状態に関しては?)
「今の馬場は極端に速くはないですし、かなりの不良にならない限り問題ないと思いますよ」
「昨年の
オークス(3着)はもう少しでしたが、頑張ってくれました。そういう意味でもこの時期は良さそうなので、昨年を思い出してまた頑張ってもらいたいです。強い馬たちがたくさん出てきますが、体調は良さそうなので、また応援してください」
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北村宏司騎手(今日の追い切りについて)
「前に2頭置く形で縦列で追走して、最後の直線は外側から併せるという内容でした。落ち着いていたのが1番良かったと思います。道中も落ち着いていた分、折り合いも良かったですし、力が入っていない分、終いもスムーズに並ぶことができて機嫌良く走れたと思います」
(仕上がり具合は?)
「体の感じもいいと思いましたし、精神面も良い状態で臨めそうです。普通の状態であれば頑張ってくれますし、良い時の状態になっていると思います」
(前走について)
「競馬には乗れなかったのですが、週末の追い切りに乗った時に力まず終いも良い反応でしたので、競馬でもこの感じでいければと思っていました。競馬ではその通りのリズムで走れていましたし、乗ったジョッキーもスムーズに走れていたと言っていました。良いレースだったと思います。前走の前も随分良かったのですが、今回は同じくらいの状態で出られるのではないかと思います」
(東京のマイルについて)
「特段、レースに注文がつくという馬ではないので、スムーズに運べればと思います。あとは枠順を見ながらよく考えます。初めてマイルを使った時は、多少戸惑ってはいたのですけど、いろいろ経験してきていますし、今の東京コースなら良いと思います」
(馬場状態について)
「あまり悪くならないでほしいとは思いますが、多少はこなしてくれるでしょう」
「ここのところリズム良く調教も競馬もできていますので、力を出し切れるようなレースをしたいと思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)