第10回
ヴィクトリアマイル(GI・芝1600m)に出走する
ヌーヴォレコルト(牝4・美浦・
斎藤誠)を管理する
斎藤誠調教師の共同記者会見が、同馬の最終追い切り後に行われた。
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斎藤誠調教師
(最終追い切りについて)
「予定ではもう少し早い時間にやる予定だったのですが、昨日からの台風の影響を考えて後半の時間帯に行いました。いつもウチの厩舎のウッドチップコースの追い切りは、他の厩舎の一団が去ってから馬場に入るのですが、予定通りに追い切りを行いました」
(ここまでは順調に?)
「競馬を使ってきて、スイッチが入るのが少し早くなっています。1週前に岩田君を呼ぶのを想定していましたので、それまではスイッチを入れずにいました。先週ビシッとやってもらって、スイッチが入った状態で今週を迎えました。非常に良い状態です。今日は単走の分、最後少しフワッとするような感じはありましたけれど、道中のハミ掛かりなどを見ると、1週前追い切りがきいているなと思いました」
(ここまですべて予定通りに?)
「普通は考え通りにいかないのがお馬さんですけれども、予定通りに成長してくれていますし、非常にクレバーな子だと思います」
(古馬になって変わってきた点は?)
「馬体重や
シルエット的なものはさほど変わらないですが、気持ちが入ってきましたので、古馬らしい感じになってきました。競馬を経験してきて上手になってきていますし、前回の
中山記念でも結構厳しい競馬をこなしてくれました。競馬自体が上手になってきています」
(改めて
中山記念を振り返って)
「少し迷惑をかけましたが、勝負根性という観点からいうと、非常に良いレースだったと思います。中山で
皐月賞馬を2頭(
ロゴタイプ、
イスラボニータ)負かしたのは勲章になるでしょう。オール
マイティで、どんな競馬でもできる彼女がすごいなと思いました」
(
桜花賞以来のマイル戦について)
「相手は違いますが、新馬から
桜花賞まで1600mを使っていましたから、距離は対応できると思いますし、広い東京の1600mならこなせるのではないかと思います。最近、道中でハミがかりの良いところが見えていますので、流れてくれれば東京のマイルはかえって良いのではないかと思います。1週間前、東京のマイルは走りやすいですよと岩田君が言っていましたので、その言葉を信じています」
(東京のマイルのイメージは?)
「瞬発力勝負になると上がり3ハロンに速い脚がある方ではないので、うまくレースが流れてほしいです。遅いペースになるようなら、自分からレースを動かしていくような感じでも良いと思います」
(去年の悔しさの分、ここで2つめのタイトルをという思いが強いですか?)
「大切にいきたいところです。こちらが考えている以上にとても良い感じで成長をしていますので、大事に育てていきたいと思います。昨年も1番人気に推してもらって、惜しくも2着が2回(
秋華賞、
エリザベス女王杯)続きましたが、あの時よりは成長していますので、プレッシャーも跳ねのけてくれるのではないかと思います」
(枠順の希望は?)
「特に希望はないですね。岩田君がどんな競馬でもできると言っていましたし、枠は関係ないです」
(馬場状態については?)
「蹄の形や
中山記念を見ても、少し馬場が緩くても走れると思います。少しくらいの雨ならこなすと思いますので、今のところ不安点はないですね」
「普通にやっていれば結果は出るのではないかと思います。強豪が多いですけど、自分の競馬をしてほしいです。一生懸命走ってくれると思いますので、応援よろしくお願い致します」