まさに充実一途だ。前走の
阪神牝馬Sで重賞初制覇を果たし、大舞台にたどり着いた
カフェブリリアントが、迫力満点の最終追い切りを披露した。美浦Wでの3頭併せ。序盤は
マローブルー(4歳1000万下)、
レアリスタ(3歳未勝利)の後ろでゆったりと折り合う。以前のような行きたがるそぶりは見せず、直線へ。インから馬なりで鋭く末脚を伸ばすと、きっちり前をとらえてフィニッシュした。
時計は52秒6-37秒5-12秒2。これで臨戦態勢は整った。「先週、今週と併せ馬でやったけど、動きそのものは良かった。まだ完成じゃないけど、徐々に良くなっている」。会見に臨んだ堀師の口調も滑らかだ。
素質が一気に開花した。昨春、解散した松山康厩舎から転入。昨年暮れの1000万特別Vを契機に頭角を現し、重賞ウイナーまで上り詰めた。前走ではそれまでの末一手のイメージも払拭(ふっしょく)した。2走前から3歳時以来のコンビ復活の福永も「気難しい馬だったけど、前走はうまく立ち回ってくれた。いい形で競馬ができたし、僕自身も驚いている」と目を細める。
「一気にハードルは高くなるけど、東京の1600mは走り慣れた舞台。思った以上の走りを期待します」。半姉
サウンドオブハートは13年に14着敗退し、レース中の故障で引退した。姉の無念を晴らすべく大舞台に挑む。
提供:デイリースポーツ