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レッツゴードンキを管理する
梅田智之調教師
――
桜花賞から1ヶ月、今の気持ちは?
梅田
桜花賞を勝った時は嬉しくて喜んでいましたが、すぐに普段の気持ちに切り替えました。普段と変わりません。
――現在の状態は?
梅田 乗っている人の反応や馬の息づかいから、ここまで順調にきていると思います。
テンションはいつもと変わらないですね。状態はこちらが思っている以上にいいですね。
――
オークスに向けて、どのような調整をしていますか?
梅田
桜花賞と
オークスは距離も違うので、できるだけ
テンションを上げないように気を遣いました。後は、折り合いですね。調教は馬の反応を確かめる程度で。あまり(ハードには)やらなくていいと思っています。
――
桜花賞前と比較すると状態はいかがですか?
梅田
桜花賞は気を入れていこうという仕上げでしたが、今回は距離も長いのであまり攻めていかずに、
リラックスして走れるようにと考えています。
――
オークスの距離延長については?
梅田 正直、やってみないとわかりません。体型や血統をいえば、短い(ところに向いている)といわれますが。あまり気にしていません。
――デビュー後、ここまでの成長度は?
梅田 間隔をあけて6戦走っています。前走は少し減りましたが、使いながら体重が増えています。牝馬には珍しいタイプで扱いやすいですね。普段、落ち着いている馬なのでそうやって成長出来るのだと思います。
――その辺りが安定感につながっているんですね
梅田 そうですね。
桜花賞を勝つまでは、安定感はあるけど勝ちみに遅い馬だなと思っていました。でも、
桜花賞を勝つことによっていい意味で変わってくれました。
――脚質に自在性があります。
オークスはどんな競馬になりますか?
梅田 こればかりは開けてみないとわかりません。枠順、馬場状態、相手の馬がどこ(の枠)に入っているかというのもありますから。ゲートが開いた時点で岩田騎手に任せるしかないですね。
――課題は?
梅田 折り合いですね。これをクリアすれば、
桜花賞のように伸びてくれると思います。
――最後に一言
梅田
桜花賞の勝ちっぷりは鮮やかでした。フロック視されていますが、そうじゃないというところをみせてくれたらと思います。
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レッツゴードンキに騎乗予定の
岩田康誠騎手――騎乗していた先週の1週前追い切りの感触は?
岩田 落ち着いていました。終始、いい感触でした。馬なりだったんですが、
ゴーサインを出した後も楽な手ごたえでいい感じでした。
――
桜花賞前と比べていかがでしたか?
岩田 変わりなく順調にきていると思います。落ち着いていますし、馬体のハリもいいです。厩舎からも落ち着いてカイバをよく食べていると聞いています。
――昨年の秋、
アルテミスSで騎乗しています。この馬で左回りは体験済みですね
岩田 当時はイライラしていましたが、今はそういう馬ではありません。今回は落ち着いてレースに臨めるんじゃないかなと思います。
――精神面の成長がうかがえると?
岩田 はい。あの当時とは馬体のハリも気持ちも違うので。その点はすごくいいなと思っています。
――
桜花賞では逃げましたね?
岩田 はい。行く馬がいなかったので行ったんですが。楽な競馬ができたな、と思います。
――今度は東京2400です。戦法は?
岩田 枠順が出てから先生と打ち合わせしたいと思います。
――
オークスでも逃げる可能性はありますか?
岩田 そうですね。馬のペースにあわせて気分よく走れるんであれば、逃げもあると思いますし。行く馬がいれば控えてもいいと思います。
――二冠に挑戦です。最後に意気込みを
岩田 どんな競馬も出来る馬です。応援よろしくお願いします。
(取材・写真:花岡貴子)