第76回
オークスに出走予定の
キャットコイン(牝3・美浦・二ノ宮敬宇)を管理する二ノ宮敬宇調教師と騎乗する
柴田善臣騎手の共同記者会見が行われた。
■二ノ宮敬宇調教師
(今日の追い切りについて)
「先週はウッドチップコースでやりましたが、予定より時計が速かったので、今週は騎手に乗ってもらい流れのまま調整したいと思いました。
リラックスして走るようにということで柴田ジョッキーとは話をしていたのですが、前回よりは
リラックスをして手前もうまく替えられたのではないですかと、上がってきてから話をしました」
(中身充実の調整に見えたが?)
「うまく手前も替わりましたし、全身を使って走っている姿が1番良かったと思いました。そんなに速い時計はいらないと思いましたし、馬に負担がかからないように、走りやすいポリトラックで追い切りました。調教をやればやるだけ時計は出てしまうので、そこはセーブしながらですね。心肺機能は非常に優れていますから、あとは走れる体を作るのに、無理をしないように調整をしたつもりです」
(馬体重は?)
「前走よりは多少は増えていると思います。ここでずっと調整していましたので、出張先より少しは食べるようになってきましたし、前走より若干プラス体重だと思います。速いところをやると食が細くなる馬なので、そのあたりを含めての調整をさせてもらいました。食べる馬は苦労しないですけど、やはり牝馬なので普段の扱いでも気分を損ねないように、手加減しながら仕上げています。ヤンチャな男馬とは違いますのでね」
(
桜花賞を踏まえて今回の
オークスは?)
「どの馬もそうだと思いますけど、
桜花賞(GI・7着)はあのような展開でしたから、後ろにいた馬は届きませんでした。今度は東京で直線も長いですし、騎手も非常に乗りやすい馬だと言っていますので、長い距離でも大丈夫だと思います」
(理想は切れ味を生かす流れ?)
「今までがそのようなレースでしたし、それが良いのでしょう。(騎手も)そういう乗り方をするでしょうね」
(展開や枠順は?)
「いつもそうですけど、与えられたことをやるだけです」
「馬の状態は非常に良いですし、リフレッシュして走れる態勢にあると思います。頑張りますのでよろしくお願いします」
■
柴田善臣騎手(追い切りについて)
「
桜花賞の追い切りにも乗ったのですが、その時少しトモに不安を感じました。今回はそのようなこともなく、全体的な時計も予定通りで、雰囲気も良かったですし、スムーズに気持ち良く走っていました」
(気持ちの部分では?)
「いつも角馬場やスタンド前を歩いている時は、あのようなリズムで歩きます。パッと見はイレ込んでいるように見えるでしょうけど、平常心ですね」
(東京コースでの実績もあるが?)
「状態次第で、どこのコースでも力を出せる馬だと思います」
(
桜花賞について)
「渋滞がどこで起きるかわからないですし、前走は仕方なかったですね。それでも脚を見せてくれたのは、この馬の能力の高さだと思います。負けはしましたけど、改めて馬の力を確認したレースでした」
(
オークスではその脚を生かす競馬を?)
「ペースがどうなるかわからないですけど、
桜花賞時よりも良い状態で臨めると思いますし、期待しています。この前のようなペースにはなってほしくない、流れてくれ、それだけですね。力は1回1回出しているんです。この馬の力を100%出して、良い結果になる流れになってほしいです」
(距離延長について)
「持つと思っています。折り合い面も心配ないですし、距離的にも少し長い距離のレースの方が良いという感じはします」
「
桜花賞後、体も少し戻ったようですし、前走よりも良い状態で臨めると思います。馬と一緒に良い成績を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします」
(取材・写真:佐々木祥恵)