極上の切れをチラリとのぞかせた。圧巻の走りで
皐月賞を制した
ドゥラメンテは、美浦Wの3頭併せで真ん中から発進。直線では両サイドの僚馬2頭を置き去りにする瞬発力を披露し、5F70秒5-39秒6-12秒6で駆け抜けた。内
シャドウパーティーに3馬身、外
オコレマルーナ(ともに6歳1600万下)に4馬身先着だ。
「入りの時計は遅いけど、しまいはまあまあ。動きは良かったですね」と橋本助手。先週は同じくダービーに出走する
サトノクラウンと併せ馬を敢行し、心身に負荷をかけた。「相手も調教駆けする馬。その週末は軽めの調整で1週前追いに備えました」とメリハリをつけながら、馬体をつくり上げている。
まだ気性的には幼い未完の大器。この日もWへの馬場入りをごねるシーンが見られた。「まだ人間が完全にコントロールできているわけじゃない」と認めつつも、そこは関東のトップステーブルだ。「調整の精度を上げられるようにやっています。行儀の悪さも今のところは許容範囲」と能力発揮に支障はないとの見立て。
オーナーサイドが
凱旋門賞・仏GI(10月4日・ロンシャン、芝2400m)の一次登録を済ませるなど、描く夢は大きい。まずは府中で再び衝撃を――。細心の注意を払いながら、確実に仕上げを進めていく。
提供:デイリースポーツ