21日、
天皇賞(春)で左前浅屈腱不全断裂し現役を引退した
ウインバリアシオンが種牡馬になることがわかった。繋養先は青森県のス
プリング
ファーム。同牧場の佐々木拓也場長は「青森の復興のため、地元に新種牡馬が欲しかった。青森からは
グリーングラス、
タムロチェリーといったGI馬も出ているが、最近は勝っていない。
ウインバリアシオンが来たことで青森の馬産を再び活性化させたい」と期待を語った。
ウインバリアシオンは21日午前0時30分に青森に到着。脚の腫れはまだひいていないものの「カイバ食いもよくすごく元気にしています」とのことだ。
ちなみに佐々木場長は2011年のダービー、2013年の
有馬記念のレースぶりがとても強く心に残っているそうだ。「震災の年のダービーで2着にきたときは、3着との着差に驚きました。
有馬記念は勝った
オルフェーヴルは強かったけれど、それにくらいついていった姿に凄いな、と思いました」
なお、だいぶ元気になったものの現在も療養中であること、種牡馬になるための準備をする必要があることなどから、見学はできない。問い合わせ窓口は競走馬のふるさと東北案内所に設置される。(取材・写真:花岡貴子)