搭載エンジンの違いを見せつけた。美浦Wの3頭併せで2番手から発進した
サトノクラウン。掛かっているわけではない。それでも抜群の手応えで4角手前から早々と先頭に立つと、馬なりのまま最先着。内
スプリングアース(3歳未勝利)に半馬身、外
ステラスターライト(3歳500万下)に2馬身。4F54秒1-39秒0-12秒1のタイムで僚馬を一蹴した。
動きの鋭さに、栗東から駆けつけたルメールは満足顔。「直線でどこまでやるかは調教師に任されていた。
リラックスしていて、ス
トライドもスムーズ」と馬上の感触を伝えたのち、「本当にいい。コンディションは完璧だよ」と絶好調宣言を放った。
皐月賞は1番人気で6着。陣営は立て直しの策としてソフトな調整を選択した。「前走はレース前にやり過ぎて、装鞍所では平常心を欠いていた。調子を落としたのが敗因」と語るのは堀師。即座にダービーへ向けて修正を行い、「体が増えてメンタルも落ち着いている」と本来の堂々たる姿が戻ってきた。
バトンを託されたルメールの思いは強い。「
皐月賞は4角で不利があった。でも、終わったこと」と既に頭には“リベンジ”の四文字しかない。3月に
JRA所属騎手となり、今回は自身初の
日本ダービー。「ダービーはどの国でも特別。
テンションは高くなるね」と待ち焦がれた一戦へ闘志を燃やす。
枠順は6枠(11)番に決定。「(5)から(12)がいい」というジョッキーの希望通りとなった。
皐月賞1番人気馬の巻き返しは過去に11頭。反撃へ、態勢は万全だ。
提供:デイリースポーツ