まだ重賞のタイトルには手が届いていない。
フルーキーがGIに挑むのは2年前の
菊花賞(6着)以来となる。約1年の休養を経て2連勝した昨秋。そのまま重賞タイトルをつかむと思われたが、
チャレンジCで首差の2着同着。その後は(4)(3)(5)着と勝利こそ挙げていないが、安定感は失っていない。
「前回(
マイラーズC5着)は馬場が良過ぎて、切れ負けした形。多少、力のいる馬場であれば、また違ったように思います。短期放牧を挟みましたが、緩んだ面は見られません」と吉岡助手。2か月半ぶりの前走を使って着実に良化している。
3着だった2走前の
東京新聞杯では直線でスペースが見つからずに、思い切って
アクセルを踏み込めなかった。それでも内へ切れ込んでスパートをかけた瞬間の伸びは秀逸。コースに対するイメージは悪くない。「極端な時計勝負にならなければ」と期待を込める。今週のひと追いで上昇度に加速をつけて、一気にマイル界の頂点を目指す。
提供:デイリースポーツ