淡々とした内容にもきらりと光るものはあった。ドバイ遠征後、国内初戦となる
ゴールデンバローズは美浦Wで単走、馬なりの追い切りを敢行。時計は4F54秒4-39秒5-12秒5と派手さはなかったものの、切れのある動きで出来の良さを印象づけた。
橋本助手は「先週の段階で馬はできており、今週はこの内容で十分。中間も順調だよ」と海外遠征帰りでも不安はない。前走のUAEダービーは3着。道中で折り合いを欠き、スムーズな競馬ができなかった。「前回はレース前にゲート練習を入念に行ったことで
テンションが上がり、掛かってしまったのかもしれない。そこで今回はゲートをしないで調整をした」と説明。前走の敗因を踏まえた調整法で重賞初制覇を狙う。
厩舎は勢いに乗っている。目下29勝でリーディングトップ。今春は
ドゥラメンテで
皐月賞、ダービーの2冠を達成し、7日の
安田記念を
モーリスで制覇。さらに14日の東京8Rを
レアリスタで制し、
JRA連続週勝利記録(84年以降)で07年に中村均師がマークした11週に並んだ。新記録がかかる今週末、国内ダート戦で無敗の素質馬が重賞Vで花を添える。
提供:デイリースポーツ