昨年の
高松宮記念V以降は6戦未勝利の
コパノリチャード。このままでは勝利の味を忘れてしまいそうだ。相手の楽なここで“勝ち癖”を取り戻したい。単なる秋への
ステップレースではない。
函館Wで行われた追い切りのパートナーは
コパノチャールズ(3歳未勝利)。5、6馬身追走から直線はインへ。ほとんど並ぶ間もなくかわして2馬身先着と、さすがに格が違い過ぎた。馬が気を抜かないよう、ゴール板を過ぎても追うハードワークだ。
全体時計の5F68秒6-38秒7-12秒5に、宮師は「しまい追っておくように指示した。追いつく時が速かったし反応は悪くない。スイッチが入ってきた感じだね」と納得の表情。「少し息遣いが荒いが、これを追ってちょうど良くなると思う」と及第点を与えた。
これまでは関東への遠征も含め、全て輸送競馬だった。競馬場に滞在して実戦に臨むのは初めて。陣営もその点を心配していた。実際、函館到着後2日ほどは環境の変化に気を遣ったそうだが、今は慣れて落ち着いているという。
GIを含む重賞4勝の実績は断然。今回は58キロを背負うが、負けたときにそれをエクスキューズにできるメンバーではないだろう。「最近は勝っていないが
阪神Cは鼻差の2着。
高松宮記念(5着)では外々を回らされた。力のいる、少し時計がかかる洋芝は合うと思う。1着が必要な馬。休み明けでも、いいレースをしてほしい」とトレーナー。GI馬のメンツをかけて臨む。
提供:デイリースポーツ