ラブリーデイの最終追い切りは栗東CWで単走。序盤、人馬の呼吸を合わせてゆったりと運び、最後もゴール板手前で軽く手綱をしごかれる程度。全身を弾ませて、楽々と4F54秒4-39秒8-12秒5を刻んだ。
池江師は「悪くないんじゃないですかね。中2週なのでやり過ぎないようにしました」と及第点を与える。今年は
中山金杯での重賞初制覇を皮切りに、
京都記念、
鳴尾記念と既に重賞3勝をマーク。「去年は馬場に泣かされていたけど、今年は硬い馬場にも恵まれている。力もつけているね」と歯切れはいい。
3走前の
阪神大賞典(6着)、2走前の
天皇賞・春(8着)では結果が出てないが「ハミをかんで折り合いが難しい馬だったけど、長距離戦を使ったことで、その辺りがスムーズになった。前走を見ても効果は絶大」とトーンは高い。右肩上がりの成長曲線を描く5歳馬が、勢いに乗ってGI初制覇をつかみ取る。
天皇賞・春3着の
カレンミロティックは栗東坂路を4F52秒0-37秒9-12秒8の好時計で駆け抜け、好調をアピールした。蛯名は「順調じゃないかな。いい動き。最後だけ気合をつけたが、しまいも一杯じゃないからね」と満足そう。昨年の2着馬に、平田師は「今年の方が結果を出しながらきている。進化中で、まだ良くなるかもしれない馬だから」とGI初Vを思い描いた。
提供:デイリースポーツ