距離に不安が残る
グランデッツァだが、前走の
鳴尾記念(5着)は直線で前が詰まって追いだしを待たされる場面。潜在能力は高く、スムーズな競馬ができれば、克服は十分に可能だ。栗東坂路の1週前追い切りは、キビキビと活気十分に駆けて4F54秒0-12秒4(馬なり)。馬体の張りも目立ち、好気配が目を引く。「(1週前は)速いところの反応を見る程度でしたが、変わりないですよ。小回り二千も悪くないし、逃げ馬も決まっていて競馬はしやすいはず。あとは輸送がどうかですね」と鍋谷助手。秋のGI出走へ向けて賞金加算は至上命題。ここは取りこぼせない一戦だ。
トウケイヘイローは
鳴尾記念で10着に惨敗。「逃げて自分の形に持ち込みましたが、脚が上がりましたね」と清水久師。屈腱炎による長期休養明けなら大敗も致し方ないところだろう。黒岩(レースは柴田善)を背に追われた栗東CWの1週前追い切りでは、馬なりで6F83秒1-12秒0をマーク。普段よりテンを抑えた分もあるが、ラストの勢いあるフットワークからは好気配が伝わってきた。「使ったことで体調は確実に上がっていますし、粘りも違ってくるはず。今回も自分の競馬でどこまでやれるかですね」。一昨年のサマー2000シリーズ王者で中距離は得意。自分の形に持ち込み、久々のタイトルを手に入れる。
提供:デイリースポーツ