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テレビユー福島賞

  • 2008年07月11日(金) 18時10分
 2週前のバーデンバーデンC、さらには先週の函館の潮騒特別がともに「3歳=3歳」の決着だった。3歳馬の台頭が例によって短距離戦から始まっている。

 3歳牝馬エイシンパンサー(父コロナドズクエスト)のスピード能力に注目。ダートで3戦して連対パーフェクトが示すように、決して非力な牝馬ではない。かなり荒れてきた福島の芝もそう苦にしないだろう。幸運にも今回は外の枠を引き当てた。

 注目は前走1分08秒0で圧勝の中身(34.3-33.7秒)の変則レースラップが物語るように、芝1200mの中京とすれば超スローにも近い流れ。レースの前半が34.3秒では時計は速くなりようもないのだが、エイシンパンサーは楽々と上がりを33.4秒でまとめ、1分08秒0で乗り切ってみせた。最後の1Fは11.4秒。

 同じ日、ベイリングボーイの差し切った古馬1600万特別は、(33.7-34.4秒)の前後半で1分08秒1。今回出走のレットバトラーは、自身(34.1-34.2秒)のラップで1分08秒3で2着だった。

 スローにも近い流れのエイシンパンサーが、最も時計の速くなりそうな流れの古馬1600万特別を上回ったからすごい。走破時計は互角でも、中身は断然上だろう。

 ハンデ戦の今回、斤量は2kg減。一方、古馬のレットバトラーは好走の2走前から1kg増。この利はとても大きい。上昇度でも当然のように上回る。

 前走、この福島で1分07秒7の圧勝コスモベルは血筋通り、こういうコースが合っている。格上がりの一戦だがそれほど強力な馬はいない。休み明けで58kgは気になるが、高松宮記念を0.6秒差のマルカフェニックスが3番手の評価。大型馬でもポン駆けは利く。

 函館からこちらに回ってきたクールシャローンは、この枠順なら外から先行できる。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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