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越後S

  • 2008年07月18日(金) 18時00分
 人気の中心でもダイワエンパイアのダート向きスピード能力を素直に評価したい。

 2〜3歳時は芝だけに出走して9戦1勝。ツメの不安もあったりしたため、長期休養からカムバックした4歳の今年はダートに出走すると、1200mをいきなり1分10秒6。父はデピュティミニスター直仔。母はヴァリッドアピール(その父インリアリティ)の産駒。

 ふつうに考えて、この米国血筋の塊なら「ダートは(得意だろう)」と想像できるが、素晴らしい加速だった(続く同コースの鹿島特別はOPの京葉Sに次ぐ3回中山での2番目の時計)。

 さらにすごかったのが前走。条件再編成で再び1000万からの出発。まず負けないだろうと思われ、事実、負けなかったのだが、福島ダート1150mで出遅れてダッシュ一歩。しかし、中舘騎手は押っつけて進出せず、あわてることなく少しずつ順位を上げて追走。直線力強く差し切る形で1分07秒1はレコードと0.2秒差。ロスを考えれば、中身は楽々とレコードだったろう。

 全体に硬い印象を与えるフットワークで、下級条件ならともかくこのクラス入りした今、典型的なダートのスプリンターとしていい。幸い、偶数枠を引いた。中山で好走しているから芝からのスタートもOK。一気に押し切ってくれそうだ。

 相手は、差す形も取れるグリーンアラモードと、西のマジックボンバー。3連単の初日だから、一応(6)-(1、12)-(1、4、7、11、12、14)を買うことにするが、ダイワエンパイアを頭固定にしては、10点は多すぎかもしれない。

 函館9Rは、初コースを上がり34.6秒で一気に突っ込んだワルキューレが中心。母の父はエリモハリアー(函館記念3連勝中)を送るジェネラス。文句なしに洋芝が合う。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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