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新潟・小倉に調教傾向あり

  • 2008年07月22日(火) 13時00分
 先週から今後2ヶ月間続く新潟と小倉の開催がスタート。そして、函館は仮柵移動があっての2開催目となりましたが、それぞれの競馬場において調教傾向が見えるレース結果となりましたので、そのあたりを細かく見ていきましょう。

 まず新潟。昨年は雨の影響で調教傾向が分かりにくい印象がありましたが、今年は好天の良馬場で行われたこともあり、芝ダートともに顕著な傾向がありました。

 芝は外まわり。1日目に1800mで行われた五頭連峰特別は最終追い切りを坂路で行い、ラスト1Fが最速になるラップを踏めていた馬が1〜3着を独占。坂路最速ラップの条件に該当した馬が18頭中、5頭しかおらず3連複でボックスを組めば、10点で12260円の配当を的中させることができます。2日目は2000mの糸魚川特別が行われて15頭中、3頭の該当馬で3着が1頭だけ。1日目に比べると物足りない結果となりましたが、複勝740円なら狙い続けて十分に馬券価値がある調教傾向だと思います。

 続いてダートですが、こちらは1200mで坂路追い切りの4F時計に注目してください。まず2日目7Rの未勝利戦。美浦坂路で追い切りされた馬が7頭いましたが、その中で最速の50秒9だったトムアウトランダーが1着。2着には2番目に速かった51秒3のスペシャルハート、続いて3番目に速かった51秒4のストライクゾーンと入りました。そして、先週からは全レースで3連単が発売されましたので、このレースももちろん対象。結果15620円の配当をつけています。

 同日12Rも500万下のダート1200mが行われました。こちらは出走馬15頭中、12頭が坂路調教馬でしたが、うち3頭が栗東の坂路調教馬でした。私の馬券の買い方は休養明けでも栗東坂路で52秒1の好時計を出したエノクを中心にしました。そして相手は美浦の坂路調教馬で時計が速い4頭へ馬単。その結果、美浦坂路で最も速い50秒1の追い切り時計を出していたオオヒメが2着に入って6370円となりました。もちろん私は今週も雨の影響を受けなければ、坂路追い切りの時計が速い馬を順番に評価という簡単な方法で馬単、3連単を買う予定です。

 小倉に関しては、夕立のような突然の降雨はありましたが、基本的には良好の馬場状態で競馬が行われました。そこで傾向があったのは短距離、中距離問わずに坂路4Fで速い時計を出していた馬の好走。この傾向に気付いたのが1日目3R未勝利戦。

 坂路追い切り馬で坂路4Fがメンバー最速だったサンバステップが11番人気ながら3着の逃げ粘り。続く4Rでも坂路4Fがメンバー最速のフォーシンズンゴーが1着。これで私個人としては9Rの坂路4F最速馬トーホウベルサイユを狙ったのですが、結果は惜しくも5着。馬券にはなっていませんが、17番人気で0.1秒差まで詰めてきたことを考えると、これは調教適性以外のなにものでもないと確信しました。そして同日11Rでこれに該当するエイシンルンナが1着。これも使える調教傾向です。

 ダートは小倉に滞在してダートで追い切りをした馬の活躍が目立ちます。タガノティアーズ(単勝300円)、スピードウエル(単勝2030円)、コウジンアルス(複勝1030円)。これに栗東Bコース(ダート)での追い切り馬のウイニングコウイチ(単勝1000円)も含めるとダート追い切り馬の好走確率が非常に高いと言えます。

 この原因として考えられるのは「小倉の小回り」。非常にタイトなコーナーリングを要求される小倉のダートですから、あらかじめ調教段階でその小倉ダートを試走しているとアドバンテージがあるのだと思います。また桜島特別3着のクラリオンコールのように福島ダートを経験してからの連闘も同じ小回りを経験していたという意味では調教替わりになっていたといえます。ですから今週から注意したいのは先週の小倉ダートを使っての連闘組です。

 最後に函館の芝ですが、今週末は重賞の函館記念も行われますし、詳しい傾向は、競馬総合チャンネルの「今週の調教Gメン」を見てください。


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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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