新潟、小倉は2週が終了、函館は2開催目の2週が終了しましたが、先週までに当コラムで書いていた調教傾向に変化が出たコース条件もあれば、変わらず同じ調教タイプが好走しているコース条件もあります。今週はこのあたりを詳しく回顧していきたいと思います。
まず調教傾向に変化が出たコース条件として真っ先に挙げたいのが函館芝1200。1回函館ではトラックで一杯に追われた馬が好走する馬場で、1着こそ少ないものの、人気薄が2着に差してくるケースが目立ちました。ところが2回函館になり、トラックで一杯に追われた馬が不振を極めています。
この状況を連対率で表現すると、1回函館が34.7%だったのに対して、2回函館は4日目が終わった時点で11.7%。この数字ではとても「トラックで一杯に追われた馬」に調教適性がある馬場とは言えません。
一方、この調教タイプと真逆の運動量になる「馬なり中心のトラック調教馬」は、1回函館の連対率が14.8%だったのに対して、2回函館4日目までの連対率が29.6%、単勝回収率に関しても197%あります。
通常は開催が進み、馬場が荒れていくと運動量の多い調教タイプが好走しやすいので、先週までの段階では、今年の函館はトラックで一杯に追われた馬が好走する馬場で開催が終了するものと決め付けていました。しかし、結果的にはそれが間違いだったわけで、来週からは狙う調教タイプを馬なり中心のトラック調教馬に変化させる必要があります。
続いて新潟の芝。先週の当コラムでは「最終追い切りを坂路で行い、ラスト1Fが最速になるラップを踏めていた馬」について取り上げましたが、この調教条件よりも「最終追い切りをポリトラックで行い、ラスト1Fが12秒前後の時計を出している馬」が好走しています。
例えば4日目だけでも、
・4Rホノカチャン ラスト1F12秒5→2着(複勝1380円)
・10Rダイワワイルドボア ラスト1F11秒8→3着(複勝250円)
・12Rエムケイドリーム ラスト1F12秒2→3着(複勝450円)
などの好走例を挙げることができます。
この時計は
インターネット馬三郎の調教欄から抜粋していますが、「美ポ」と書かれた調教行の「1F」の箇所が、12秒5より速ければこの調教条件に該当すると思ってください。なお、この方法は芝であれば内回り、外回りを気にする必要はありません。非常に簡単にチェックできる予想法なので、これを機会に
インターネット馬三郎から調教情報を取り入れてみてはいかがでしょうか。
最後に小倉の芝。先週は「坂路4Fの時計がメンバー最速」が使える調教傾向ということで取り上げていましたが、この条件に「終い最速ラップが踏めている」ということを加えると好走確率が増します。
例えば3日目の西日本スポーツ杯で終い最速ラップを踏めていた馬は3頭。すべて人気馬でしたが1着、2着、5着。馬連配当は1340円と安くなりましたが、回収率ではプラス収支にすることができます。4日目の3歳上500万下(12R)では、終い最速ラップを踏んでいる中で坂路4Fの時計がメンバー最速はヴィヴィッドカラーのみ。結果、この馬が勝って単勝1340円となりました。この調教条件は距離不問に使えますので、雨で馬場が極端に渋らないかぎりは有効に使えるはずです。
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