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新潟日報賞

  • 2008年08月01日(金) 12時50分
 強力な逃げ=先行型がいない組み合わせの外回り1600m。スローの公算大。早めにスパートできる自在性のある馬(人気のバトルバニヤン、ザレマなど)から入るのがセオリーだが、差し一手型もこの組み合わせなら楽について行ける。

 中間の動きに復調気配のみえるシルクタイガーで穴狙い。この馬、順調に使えたことがめったになく、6歳ながらまだ19戦だけ。特徴は全4勝中3勝が1600mに集中すること。また、4勝中3勝が叩き2戦目に集中することだろう。

 4勝のこの馬の上がり3Fは、34.3秒、34.2秒、33.7秒、33.7秒。ただし、目立つ持ち時計がないように、すべてスローの競馬を「切れ味」で差し切っている。

 長期休養前の早春S(3走前)、上がり33.5秒を記録しているが、1.0秒差の10着。これは全体の流れも時計も速すぎたため、楽に追走できなかった1800mだった。

 光るのは5走前に東京1600mを1分34秒8で差し切った一戦。スローで坂上まで抜け出す場所がなく、ずっとなだめて待ちながら、寸前で一気に抜け出した。ちょうど同じ日、OPのキャピタルS(1600m)があり、これもスローで1分35秒0。勝ったエアシェイディの上がりは33.5秒。0.2秒異なるが、シルクタイガーの切れ味「33.7秒」は、エアシェイディとほとんど互角だった。

 初勝利が2歳夏の新潟1600m。18頭立てのスローで中団一気。コース適性はある。

 長期休養後の前々走は度外視。今回は3か月ぶりを使っての2戦目。完調には一歩でも、坂路51秒台。明らかに復調しつつある。復活の大駆けに期待したい。休む前はこのクラスを56kgのハンデで、人気だった馬。衰えなしとみれば、この組み合わせで軽量54kgは有利だろう。単・複中心に手広く流したい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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