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福島記念

  • 2001年11月16日(金) 11時59分
 東京の11R東京スポーツ杯は必見の18頭立ての好カードだが、ちょっと不確定要素が多すぎて、そう本気では買えない。左回り向きと思える伏兵アブレイズに魅力があるが、必ずしもスケール上位というわけではない。軽いジャブ程度にしておきたい。

 福島記念には、ペリエ騎手が駆けつけた。裏のローカル開催だから、トップジョッキーは少ない。福島のファンはペリエ騎手の登場に大喜びだろう。なんと土曜日、ペリエ騎手は福島の全レースに乗っている。

 トレジャーは人気を集めそうだ。前々走のセントライト記念では、のちの菊花賞場馬マンハッタンカフェに先着。54キロの軽量の2000mならまず凡走はないとみていい。ただ、現時点の能力のわりに人気になりすぎの死角はある。同じ軽量なら、上がり馬トップコマンダーに魅力が大きい。1000万条件を2連勝しての格上がりだが、この馬、3歳時はオープンランク。皐月賞にも、菊花賞にも出場し、もちろん負けはしたが一ケタ着順だった。格下馬ではなく、4歳の秋めきめき力をつけ、再びオープンに手の届くところまで巻き返してきたと考えたい。53キロ(前走は58キロ)、2000mもベスト。父母両系の血筋から、少し時計のかかるコンディションも理想だろう。前走比5キロ減なら、追っての味も一段と増すとみた。トレジャー以外の相手に抜けてくれれば好配当だ。少し手広くいきたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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