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マイルCS

  • 2001年11月16日(金) 12時07分
 ポイントはいくつもあるが、今季は最近の中ではそう極端なハイペース(最近6年の平均は45秒4-47秒8)にはならない公算が大きい。あくまで展開推理だが、本来の京都1600mに多いように、前後半が(46秒5-46秒5)というパターンの、平均ペースで流れる気がする。

 もし平均ペースなら、どの馬もフルに自分の能力を発揮できる(だからオープン馬)ことになるが、しいていうなら、先行型の方が有利だ。絶好調のクリスザブレイヴの残るシーンは十分すぎるほどある。

 軸馬はダイタクリーヴァとした。昨年のように出負けしてはまずいが、その昨年もレコードと0.1秒差の1分32秒7で乗り切っている。アグネスデジタルの鬼脚に屈したが、普通の年なら完勝だった。今年は58キロの京都金杯を先行して楽々と抜け出しているように、大幅にパワーアップしている。骨折のため休んだが、こういうマイラータイプにとっては能力減のあるような故障でなければ、決してマイナスではない。キャリアを重ねるごとに消耗する活力(スピード能力)を温存することができたからだ。好位につけられる自在性を生かし、ダイタクリーヴァが抜け出せるとみた。

 候補が多く、人気も割れている。手は広がってしまうが、先行のクリスザブレイヴと、マイルでこそ全能力発揮のジョウテンブレーヴを厚めにしたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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