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ジャパンCダート

  • 2001年11月22日(木) 00時00分
 ジャパンCウィーク、毎年、世界からどのレベルの馬たちが参集するか、最大の関心事です。

 世界の競馬イベントと言えば、1984年にスタートした米国のブリーダーズカップがあり、これを追うように96年、ドバイワールドカップが創設されました。

 片や米国、片や中東のドバイ、古い伝統を誇る欧州最大レースの凱旋門賞を横目に、強烈な綱引きが繰り広げられています。

 ドバイは、ワールドカップを核にエミレーツワールドシリーズの中に世界中の大レースを取り込み、年間を通しての一大イベントにしようと手を広げてきました。今年からこのシリーズに凱旋門賞も加わっています。

 こうした世界の動きの中、ジャパンCおよびジャパンCダートがどういう展開になっていくのか、注目せざるを得ない情況です。

日本からは、ブリーダーズカップよりもドバイの各レースへの挑戦が盛んで、この春はトゥザヴィクトリー、ステイゴールドが良績を上げ、世界のステージへの光明を見い出した年にしてくれました。

 2つのジャパンCのうち、今年は特に注目したいのは、ダートに挑戦するキングオブタラ、アエスクラップの存在です。フランス、ドイツのこの2頭はダートは未経験。ドバイや米国のBCというダートの最高峰を狙って芝が主流の欧州馬が挑戦する流れの中、ジャパンCダートへの参戦は、様々な意味を含んでいるように思えてなりません。

 また、日本馬が世界進出を考えるとき、ジャパンCダートをひとつの通過点とするケースは、かなり有効ではないかとも見られます。例えば、クロフネが、レギュラーメンバーがここで結果を出すことで、この先への光明が見えてくることになります。まして、米国の強豪リドパレスが参戦しているのです。今年は、ジャパンCダートの持つ意味が大きく、楽しみになりました。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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