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エルムS・紫苑S

  • 2008年09月12日(金) 18時10分
 昨年のメイショウトウコンは、予定していた旭川のブリーダーズGCがインフルエンザ騒動で中央馬がみんな取り消し(除外)となったあとの一戦。4か月の休み明けは不本意なローテーションだった。

 ポン駆けの利くタイプとはいえ、初の58kgで大楽勝の1分43秒3。上がり3Fはなんと34.5秒。早めに抜け出して粘るマコトスパルビエロ(53kg)を3馬身半も引き離している。長丁場もこなしているが、ベストが時計の速いダートの1700〜1800mなのだろう。

 4歳夏の札幌からダートに方向転換し、たちまち出世して戻った11月の京都1800mを、1分49秒2の好時計で勝ってもいる。

 前走のブリーダーズGCは辛勝だったが2300mはこの馬にはちょっと長いためで、昨年よりずっと順調にきている。4歳時には430kgでも力強く見えた馬体が、昨年は450kg台。今年は460kgになっている。

 通算[3-1-0-0]の札幌ダート1700m。昨年よりちょっと相手は手強いが、連勝の可能性大だろう。

 同様に時計の速いダートのマイル前後をベストとするフェラーリピサと、立て直しに成功したドラゴンファイヤーが強敵。アドマイヤスバルも札幌ダートは3戦3勝。東京のダート1600mに1分35秒1があるほどだから、4番手というより並んでの2番手評価。

 高配当は望めないが、メイショウトウコンから相手を絞りたい。

 中山の紫苑Sは、人気でもレッドアゲートがあまりに相手に恵まれた(メンバー中の半分が1勝馬)。秋華賞に向けまだ余裕残しの仕上げだが、取りこぼせない組み合わせだろう。相手も絞って、モエレカトリーナと、相手有利な中山で権利を取りにきたローザブランカの2頭が本線。押さえてもニシノガーランドまでだろう。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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