ジャパンCウィークは、土曜日が武豊騎手で、日曜日がオリビエ・ペリエ騎手。終わってみれば騎手の存在を印象付ける結果でした。
なんにもやっていませんとクロフネ、2頭のチャンピオンがいて、たまたま今回はこっちが勝ったというジャングルポケット。この2頭とも海外を視野に入れているというところに、大きな収穫がありました。
欧米の記者も、日本馬のレベルの高さを認め、今度は、こちらから出掛けて行く番でしょう。
それにしても、日本の競馬を知り尽くしているペリエ騎手の自信には舌を巻きました。
ジャパンCは日本馬初の4連勝となりましたが、今回は、日本馬に外国の騎手が騎乗した点に、時代の流れを感じます。短期免許という制度の下、度々来日する騎手の顔ぶれを見ると、その中には、すっかり日本のコースを手の内に入れている者が多く見受けられます。
ジャングルポケットのペリエ騎手はその最たるもので、ジャパンCの3角をまわったところでいったん馬を下げていました。このことについて、東京競馬場の4角は、多くの馬が外に回っていくので、一緒に行ったのでは振り回されてしまう。そこで下げて馬群の中につけ、直線、前が空いたところで外に立て直して追い込んだというのでした。
また、ここを熟知している武豊騎手をマークしていればいいとも語っています。ステイゴールドが仕掛けた直線、その直ぐ外にジャングルポケットは姿を見せていました。テイエムオペラオーをまず追い掛けたステイゴールド。さらにその動きを見据えていたジャングルポケット。馬の力もさることながら、勝負のポイントをつかんだ騎乗が、ジャングルポケットの勝利に大きく力となったのは間違いないところでした。
大レースに光る騎乗のプレイ、競馬の魅力はそこにもあります。