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セプテンバーS

  • 2008年09月19日(金) 12時50分
 先週の中山の芝は、例によって文句なしの高速馬場。芝1200mでは、あまりレベルの高い組み合わせではなかった1000万特別で1分07秒6が記録されている。1600mの京成杯AHで記録された前半32.8-44.0-55.9秒も、こと1600mの前半のラップとしては史上最速に並ぶ高速記録だった。

 しかし、土曜日は「雨」。それも木曜の夜からかなりの降雨量があるので、台風の進路にも、大雨の降る時間帯にもよるが、時計のかかる「重馬場」だろう。この距離1200mを得意とする馬の中でも、馬場を苦にしそうもない馬を中心にしたい。案外、芝がいいのでそう時計は要しない可能性もあるが、非力型や、ストライドにロスのある馬は苦しい。

 定量で、前回より3kg増の57kgは気になるが、パンチの利いたフットワークを評価して、ゼットカーク(父セルカーク)から入りたい。

 3走前の直線1000mで見せた後半3Fは31.8秒。エンジンがかかってからの迫力は光っていた。少なくとも非力型ではない。

 芝重1勝の記録は、昨年の函館1200mの2回函館最終週のもので、1000万特別の勝ち時計は1分13秒1(35.7-37.4秒)だった。

 早めに先頭に立つ形で、力で押し切った印象があり、今回も対戦するリキサンファイターは1分13秒8(4着)だった。この内容で重は平気ともいえないが、少なくとも下手ではない。あくまで総じてだが、欧州だけで成功したセルカーク(父シャーペンアップ)の父系は、スピード系の中ではパワーがある。軽いタイプではない特徴は伝わっているはずだ。

 差す脚で上回るホエールシャークと、格上がりでも素晴らしいデキのミレニアムカースル(ダートでも3勝)が相手本線。まず、重巧者だろうマッチメイト、芝でも時計がかかると怖いトロピカルライトがその次。実績で上回るモルトグランデ、リキサンファイターは押えに回したい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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