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エニフS

  • 2008年09月26日(金) 12時50分
 ダートのオープン特別らしく、上がり馬からベテランまでさまざま。ここをステップに…の出走馬も多く、むしろ順調にきている馬の方が少ない。ここでオープンでも通用のメドを立てたい(叩き台ではない)、上昇カーブの馬に注目したい。

 5歳レキシントンシチー(父クロフネ)は、再三の休養があってまだ13戦[5-2-1-5]。今年の春にオープンに上がったばかり。まだまだ上昇し、本格化の可能性がある。休み明けの前走BSN賞は11番人気だったが、0.5秒差の4着。高速のダートで好位追走グループが1〜3着を占めたが、置かれていた同馬は直線外に出して一気の伸び脚。上がり3F35.4秒を記録して1分10秒6。それまでの好走は先行したときが大半だが、追い込む形で自己最高タイムをマークした。

 父はダート1600mを1分33秒3で独走したクロフネ。ジャパンCダートも圧勝だったが、伝えているのはスピード能力だろう。次週はスリープレスナイトがスプリンターズSに挑戦する。

 レキシントンシチーは牝系も典型的なダート一族。輸入馬の母ラッキーパートナーは、サンダーガルチ、バトルライン兄弟と「いとこ」になり、配されている種牡馬は第1回BCクラシックを制したワイルドアゲイン(ワイルドラッシュの父)。その前がミスタープロスペクター。高速のダート向きと考えていいだろう。

 ただ、大きな死角もあって、前走もダッシュがつかなかったように、芝からのスタートが鬼門。ここまで凡走したダート2回は、ともに京都の1400mだった。また今回も芝からのスタートでダッシュ一歩の危険はあるが、幸いなことに引いたのは外枠15番。ロスは最小限にとどまると思える。先手を取ると1400mならバテばてないサクラビジェイ本線に、オフィサー、スナークファルコン、アイスドールなどの伏兵にも手を広げたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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