ダートのオープン特別らしく、上がり馬からベテランまでさまざま。ここをステップに…の出走馬も多く、むしろ順調にきている馬の方が少ない。ここでオープンでも通用のメドを立てたい(叩き台ではない)、上昇カーブの馬に注目したい。
5歳レキシントンシチー(父クロフネ)は、再三の休養があってまだ13戦[5-2-1-5]。今年の春にオープンに上がったばかり。まだまだ上昇し、本格化の可能性がある。休み明けの前走BSN賞は11番人気だったが、0.5秒差の4着。高速のダートで好位追走グループが1〜3着を占めたが、置かれていた同馬は直線外に出して一気の伸び脚。上がり3F35.4秒を記録して1分10秒6。それまでの好走は先行したときが大半だが、追い込む形で自己最高タイムをマークした。
父はダート1600mを1分33秒3で独走したクロフネ。ジャパンCダートも圧勝だったが、伝えているのはスピード能力だろう。次週はスリープレスナイトがスプリンターズSに挑戦する。
レキシントンシチーは牝系も典型的なダート一族。輸入馬の母ラッキーパートナーは、サンダーガルチ、バトルライン兄弟と「いとこ」になり、配されている種牡馬は第1回BCクラシックを制したワイルドアゲイン(ワイルドラッシュの父)。その前がミスタープロスペクター。高速のダート向きと考えていいだろう。
ただ、大きな死角もあって、前走もダッシュがつかなかったように、芝からのスタートが鬼門。ここまで凡走したダート2回は、ともに京都の1400mだった。また今回も芝からのスタートでダッシュ一歩の危険はあるが、幸いなことに引いたのは外枠15番。ロスは最小限にとどまると思える。先手を取ると1400mならバテばてないサクラビジェイ本線に、オフィサー、スナークファルコン、アイスドールなどの伏兵にも手を広げたい。
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