初年度産駒がデビューした06年は、全国2歳リーディング11位(12月末までに15勝)。2年目の昨年はリーディング21位(11勝)だった種牡馬マンハッタンカフェの産駒が、今年は10月1日現在、すでに11勝(勝ち馬は10頭)して、サクラバクシンオー、キングカメハメハに続き全国2歳リーディング「3位」に頑張っている。
あくまで目下のところだが、フジキセキ、アグネスタキオンより上位に健闘しているからすごい。2連勝したツルマルジャパンのように、スピード型も送っている。
8月の札幌芝1800mで新馬勝ちしたテーオーストームは、いきなり1分50秒1だった。たしかに今年の札幌の芝は速いが、札幌の芝1800mの新馬を1分50秒1で勝った馬は珍しい。06年のマンハッタンバーの1分49秒5、オーソリティバイオ(今春の新潟芝1800mを1分46秒9で勝って復活したが、故障のため引退)の1分49秒9に次ぐ快時計だった。
好位のインから、最後の1F11.8秒のところで抜け出している。
今週の追い切りは古馬2頭を追走の形から最後は間を割って抜け、G前のハロン11.1秒(芝コース)だった。調教とはいえ、わざわざ少し狭くした古馬2頭の間をスパッと抜けたから、勝負強い。また、いかにも切れるシャープなストライドが光った。
06年、藤岡佑介騎手で勝ったナムラマースよりスケールは一枚上だろう。
新馬の時計は平凡でも、今回は追いかけて差す好調教を見せたダノンヒデキ。立て直した今回は明らかにひと回り成長しているロジユニヴァースが本線。次いでキャリアのある公営のモエレエキスパート、ダートレコード勝ちが光るナムラカイシュウ、良化著しいメジロチャンプを相手に選びたい。
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