6月のユニコーンSを7馬身差で独走した3歳ユビキタス。速い時計の出るコンディションだったとはいえ、1分35秒1はレースレコード(03年に5馬身差圧勝のユートピアが1分35秒8)だった。
今年、ここまで東京ダート1600mは59レース行われたが、トップは1分34秒9(麦秋S。不良馬場)。ついで1分35秒1(不良のオアシスS)。さらにフェブラリーSを制したヴァーミリアンの1分35秒3(良馬場)が古馬のベスト3。ユビキタスの1分35秒1(良馬場)の時計は、3歳春の時点で古馬のトップクラス並みなのである。馬場差を考慮しても。
時計がすべてではないが、コースレコードがフェブラリーSの1分34秒7。(不良馬場のメイショウボーラー)だから、能力の指針の1つとしてもユビキタスはすごい。
楽々と馬なりで通過した1400m通過時は1分22秒6。今回の予測勝ち時計でもある。
大型馬ゆえに(今回はひょっとすると580kg近いかもしれない)、全体にゆるい印象を残した春は、ムリをさせたくないため、あまりビシビシ追っていなかった。「腰がパンとしてきた」現在はビシッと追って、破壊力満点のストライドを繰り出している。
まだ不器用。古馬相手なら、広い東京コース。希望をいうなら外枠の方がいいと思えるが、幸運にも内枠を引かなかった。
ミスタープロスペクターの3×4。父アグネスデジタル(ミラクルホース)の成長力に、母方は日本で1世紀も続く古典的なファミリー(近親にハッピープログレスがいる)ゆえ、渋くタフな血が加わっている。パワフルに育ちたい。
相手は、東京で大きく変わりそうなジーンハンターと、三浦騎手のバンブーエールが本線。次いでダンディズム、メイショウサライを加えたい。
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