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アイルランドT

  • 2008年10月17日(金) 12時50分
 長期休み明けの馬が多数いる組み合わせ。また、一連の成績からとても別定重量のオープン(まして東京コース)では…の馬も含まれる。

 上昇度に期待できるのは、4歳オペラブラーボ(父オペラハウス)。前走は1000万を勝った直後とあってもうひとつ高い評価を受けていなかったが、初の2000mを一気のスパートで圧勝。実績に勝るファストロック以下をまったく問題にしなかった。スローの流れで切れ味勝負になった利もあるが、楽々と上がり34.2-11.9秒でまとめている。

 距離2000mと、高速の上がりになるレースにもう一歩の信頼性を欠くと思えたのは、上の5歳ラインドライブ(父グラスワンダー)も、6歳ワイルドワンダー(父ブライアンズタイム)もはっきりダート向きで、距離1400〜1600mがベスト。1800mぐらいがギリギリの守備範囲を示しているからである。

 だが、上の2頭よりシャープな体型で小柄にも近い同馬ははっきり芝向き。同じオペラハウスの血を引くテイエムオペラオー産駒のカゼノコウテイ(絶好調の昨年夏、2000mを1分58秒4で上がり33.2秒で楽勝)と似た特徴を前面に出してきた。

 母の父サンデーサイレンス。ファミリー全体にスピード色が濃く、2000mまでとも思えるが、成長力はある。

 今回も追走で切れをそがれるような厳しい流れになるとは思えず、デキの良さと切れ味をフルに発揮できそうだ。

 オープンで好走しながら55kgの斤量に恵まれたトウショウシロッコと、好気配の続くマイネルキッツが本線。押さえでダイレクトキャッチと、復調気配の見えるアドマイヤメイン。総合力、底力ではまだライバルに見劣るが、今回は目下のデキの良さと上昇度を大きく評価したい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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