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富士S

  • 2008年10月24日(金) 12時50分
 これから大きく力をつけていきそうな、3〜4歳の注目馬も少なくないが、連闘で出走してきたコンゴウリキシオーがどうも復活しきれないだけに、あまり厳しい流れにはなりそうもない。組み合わせは少し早め早めに動ける自在型向きだろう。

 6歳馬エイシンドーバーが中心。昨秋はマイルCSがぶっつけになってしまったが、今年はオーバーホールに成功し、ここまで入念に乗り込んできた。1週前には内田博騎手が栗東に駆けつけ(この馬のために行ったわけではないが)、栗東のDWで6F78秒台の快時計で動いている。そう馬格のあるほうではなく、これだけ乗っていれば仕上がりは十分だろう。もちろんポン駆けOK。

 ベストは1400m。1分20秒0の東京コースレコードを持っている。だが、安田記念も12→6→3着と中身を充実させているように、1600mまでならOK。他のコースではなく、この東京1600mに1分32秒8の記録(58kg)を持つのも、この相手だけに大きな強みだ。

 好位追走から叩き出してくるのがパターン。それも好走例のほとんどが、インを衝いて伸びている。あまり速くなりそうもない展開が予測される中、内の3番枠は理想的。ロスなくスムーズに流れに乗れる。今春の安田記念3着時と同じような形だろう。スタミナが問われないだけに、1400m1分20秒0のスピード能力が強みとなるはずだ。

 前走、関屋記念でスローとはいえ上がり32.3秒を記録したマルカシェンクは、以前の甘さが解消し、いよいよ本格化ムード。マイルCSに向けさらに一歩前進だろう。もちろんこの馬が相手本線。

 先行できるバトルバニヤン、武豊騎手にチェンジして立て直しを図るショウナンアルバ、1600mのほうが合いそうなフサイチアソートがこれに続く。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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