多くの有力馬が秋の最大目標にしていたのはスプリンターズS。そこから折り返してきたトップグループはもちろん軽視できないが、この路線、中距離とは異なり早めに世代交替が訪れることが珍しくない。この時期に移ってスプリンターズS組が中心になって以降、03年にはギャラントアロー、04年にはタマモホットプレイ(なんと今年で5年連続出走)が「3歳馬」として勝っている。
今年、ここまで3歳以上となったJRA重賞では、まだ3歳馬が1頭も勝っていないが、そろそろ上昇3歳馬の台頭がありそうだ。
ファリダット(母ビリーヴ)は、初の古馬との対戦になった前走、馬群を割って抜け出している。稍重のため、また出負けしてほとんど最後方近くからの追走になったため、勝ち時計1分22秒5は平凡だが、同日、古馬オープンのポートアイランドS(1600m)が1分34秒7。
楽勝したマイネルレーニア(スワンS出走)が逃げて記録した1400m通過が1分22秒8だったから、出遅れながら条件戦を制したファリダットの時計は決して遅くはない。間を割って上がり34.9秒。着差は1.1/4馬身でもまったくの楽勝だった。
この馬、4月のマーガレットSを突っかかるようになるのを抑えて抜け出したときが、1分20秒8(上がり34.4秒)で4馬身差の独走。それまで2000m前後に出走して(クラシックを目指していた)が、母ビリーヴ、やっぱり典型的なスピード型だった。3歳の春、初めて1400mに出走して独走の1分20秒8(最後も11.6秒)。やがてスプリント路線の主軸に有って不思議ない。
相手本線は、1400mなら内を突っ込む作戦がはまりそうなトウショウカレッジと、前走の勝ちっぷりが光るマイネルレーニア。次いで先行したときのステキシンスケクン。以下はあくまで押さえ。
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