うすうす予感はしていましたが、それが現実となると別で、香港での日本馬の快挙には興奮しました。実況で伝えるラジオたんぱの藤田・山本両アナウンサーの張り切った声に思わず、こちらも身をのり出していました。
先鞭をつけたステイゴールドの勝利。国際4レースの中でも、この香港ヴァースはまず勝ってほしいレースでした。多くが望んだ現役最終戦でのG1制覇、そんな思いを叶えてくれた武豊とステイゴールドに、どれほどの称賛を送ったらいいのか。いや、それよりも競馬でこんな満たされた思いにさせてくれたことに感謝しなければなりません。
そして、香港マイルのエイシンプレストンの勝利。最後の100mは完全な独走で、この3馬身4分の1の着差は、世界レベルでも評価されるものでしょう。最近のエイシンプレストンは、国内では、マイルより距離の長い方がいいという感じでした。これが、クッションのいいシャティンのマイルにあっていたと思えてなりません。
3つ目は、アグネスデジタル。エミレーツワールドシリーズの最終戦、香港カップのメンバーはかなりのものでした。ゴールまで息の抜けない厳しい戦いを制した感激は、なかなか鎮まらず、なんという馬なんだという思いが込み上げていました。
日本馬のレベルの高さ、今さらそれについて述べる必要もなく、アウェーでの勝利こそ日本の競馬の目標という、はっきりした形がそこにあるだけです。ただ、それだけでいいのかという問いについては、軽々に言葉をそえることは止めておきましょう。そういうことよりも、世界の側から日本を見る目に大いなる修正を促す方に力を注ぎたく思っています。国際レイティングに変化が起こらなければおかしいです。
それにしても、今年の年度代表馬はどうなるのでしょう。これは大変です。有馬記念が決め手になるのでしょうか。