ほとんどの馬が東京は初コース。先週、大半の馬が初コースだった京都の「ファンタジーS」が、1400mなのに前半から超スローで流れ1000m通過61.1秒。最後の2Fだけ(11.3-11.3秒)のレースになり、大波乱になった。
このレースも、とくにここ3〜4年は大荒れが続いている。短距離のスピードレースではあっても、東京に移って大事に乗る形が多いこと。また、早くも脚質に幅を持たせようとする陣営が多いこと。それに今年は、大半の馬が「差す」形で勝った馬であることも重なり、1400mのわりにはゆったりした流れに持ち込まれる可能性が大きい。
展開うんぬん…の距離ではないが、最初から後方に下げそうな馬は信頼性に乏しいかもしれない。
スパラート(父サクラバクシンオー)中心。新馬の1400mを逃げ切って勝ったあと、2戦目の芙蓉S・1600mは直線大外から一気に追い込む形になったが、これはスタート直後につまずいたため。そのため離れた最後方からの追走になる不本意なレース運びになったが、直後だけ大外に回って上がり34.3秒。4着にとどまったものの、勝ったダイワプリベール(2戦2勝で朝日杯予定)と0.1秒差しかなかった。
中間の動きは文句なし。430kg台がここまでの2戦だが、もっとずっと大きく思える。互角のスタートならあえて下げるとは思えず、ロスがありながら初の1600mを1分35秒4で乗り切ったスピード能力に期待したい。
同様にひと回り成長した印象のある函館2歳Sの勝ち馬フィフスペトルは、もちろんここも有力。前回はHペースを見て下げていただけで、ズブいわけではない。
東京コースの経験があるダブルレインボーと、新潟の時計は平凡でもスケールが魅力のパドブレを次のランクとしたい。
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