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京王杯2歳S

  • 2008年11月14日(金) 12時51分
 ほとんどの馬が東京は初コース。先週、大半の馬が初コースだった京都の「ファンタジーS」が、1400mなのに前半から超スローで流れ1000m通過61.1秒。最後の2Fだけ(11.3-11.3秒)のレースになり、大波乱になった。

 このレースも、とくにここ3〜4年は大荒れが続いている。短距離のスピードレースではあっても、東京に移って大事に乗る形が多いこと。また、早くも脚質に幅を持たせようとする陣営が多いこと。それに今年は、大半の馬が「差す」形で勝った馬であることも重なり、1400mのわりにはゆったりした流れに持ち込まれる可能性が大きい。

 展開うんぬん…の距離ではないが、最初から後方に下げそうな馬は信頼性に乏しいかもしれない。

 スパラート(父サクラバクシンオー)中心。新馬の1400mを逃げ切って勝ったあと、2戦目の芙蓉S・1600mは直線大外から一気に追い込む形になったが、これはスタート直後につまずいたため。そのため離れた最後方からの追走になる不本意なレース運びになったが、直後だけ大外に回って上がり34.3秒。4着にとどまったものの、勝ったダイワプリベール(2戦2勝で朝日杯予定)と0.1秒差しかなかった。

 中間の動きは文句なし。430kg台がここまでの2戦だが、もっとずっと大きく思える。互角のスタートならあえて下げるとは思えず、ロスがありながら初の1600mを1分35秒4で乗り切ったスピード能力に期待したい。

 同様にひと回り成長した印象のある函館2歳Sの勝ち馬フィフスペトルは、もちろんここも有力。前回はHペースを見て下げていただけで、ズブいわけではない。

 東京コースの経験があるダブルレインボーと、新潟の時計は平凡でもスケールが魅力のパドブレを次のランクとしたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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