前走は断然の1番人気に応えられず、4着にとどまったブレイクランアウト(父スマートストライク)の巻き返しに注目したい。
その「いちょうS」は東京の1600mとあってスロー。当然、一団の展開になって坂上からの勝負になったが、人気のブレイクランアウトはスパートを待っていたところ、前も両脇も詰まって身動きのできない位置に入ってしまった。あきらめて、一度は下げるというより止めるように馬群の後ろになり、改めて追い出したのは最後の150mぐらい。とても無理と思える位置だったが、最後に一気に伸び、勝ったダノンカモン(2戦2勝)と0.2秒差だけ。脚を余したのは歴然だった。
仕方のないロスとも思えるが、それが原因となったのか、今回は武豊騎手に手替わりしてきた。相手はさらに強化したが、輸送のある東京コースを経験し、もまれる厳しいレースをしたのもプラスの材料として今回は巻き返したい。平坦の新潟のスローとはいえ、新馬戦では10.7-11.5秒の最後の2Fで、4馬身も抜け出している。
小柄な馬体でも、非力感はなくストライドは鋭い。
父スマートストライク、母の父フレンチデピュティ(その父デピュティミニスター)という配合は、今春のドバイワールドC、昨秋のBCクラシックなどを制し、目下130のレイティングで世界No.1のカーリン(父スマートストライク、母の父デピュティミニスター)と酷似しているのも魅力のひとつだろう。
みんな可能性を秘める馬ばかりで相手は絞れないが、人気薄のところでは切れ味あふれるサンカルロ。ルメール騎手で楽々と勝ってきたバックハウス。520kg台の馬とは思えない軽いフットワークを見せるフレンドケントの3頭がとくに魅力的。ブレイクランアウトから少し薄目を狙いたい。不確定要素の多いレースだけに、そうムキにならずに高配当に望みをかけたい。
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