前走、11月8日の京洛S・1200mでほぼ並んで2〜3着したウエスタンダンサー(父デヒア)と、ウエスタンビーナス(父ボストンハーバー)は、いとこ同士。祖母が輸入牝馬のミュージカルラークになる。
その祖母が勝ったGIはアメリカのダート7Fなので、このいとこ同士の2頭、最初はダート向きかと思えた。とくに4歳ウエスタンダンサーは5勝のうち3勝がダートだから、500kgの馬格も相まってパワー型と思えたが、この秋の充実ぶりはすごい。
1分10秒5で1000万下を勝ち(9番人気)、1分08秒5で1600万特別を抜け出し(13番人気)、前走のオープン特別「京洛S」を1分07秒9であと一歩の2着してみせた。これはもう本物だろう。
特に京洛Sは、京都内回りの1200mはあまり前半が速くならないことが多いが、(33.6-34.2秒)のラップは先行馬向き。事実、上位5着までに入った馬は、勝ったスプリングソング(今回も出走)以下、みんな先行グループにいた馬ばかりだった。
そんな中、ウエスタンダンサーは一度下げて中団追走から上がり33.4秒。上位馬ではNo.1の切れをみせ、勝ったスプリングソングを0.1秒差まで追いつめた。
今回はビービーガルダン(スプリンターズS・3着)が加わり、もう少し前半が厳しい流れになる公算大。この馬格だから1kg差の54kgは気にならない。追っての味がフルに生きるはずだ。京都も最終週、中間に雨もあった。
さすがに高速馬場ではなくなった京都も、パワー兼備のウエスタンダンサー向きだろう。
ビービーガルダン、復活なったアイルラヴァゲイン(どうやら冬型)、前走勝っているスプリングソングの3頭が強敵。
伏兵はマルカフェニックスと、この距離は意外に合いそうなマイケルバローズとしたい。
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