別定の56kgは断然有利。人気でも5歳サクラメガワンダー(父グラスワンダー)の久しぶりの勝機だろう。
一昨年、3歳暮れにこの重賞を1分46秒9(上がり33.4秒)で勝っている同馬は、もうよく知られるように全5勝が地元の阪神か京都。東京に遠征してくるとカイ食いが細ることもあって、3歳時も4歳時も、東京のビッグレースでは能力全開はなかった。底力もう一歩の面もあった。
だが、5歳の今年はちょっとひ弱いサクラメガワンダーから、かなり力強い中距離型にスケールアップしている。
12番人気のGI宝塚記念を、内に詰まって少し脚を余すように0.3秒差の4着。秋になって、東京の毎日王冠1800mは、スーパーホーネット、ウオッカから0.5秒差に押し上げ、天皇賞・秋では、直線外から追い込んで1分57秒5。歴史に残るウオッカ、ダイワスカーレット、ディープスカイなどの写真判定の1分57秒2の大レコードから、0.3秒の差しかなかった。もう以前の、輸送して東京に来ると2割減、3割減のサクラメガワンダーではなくなっている。
今度はベストに近い1800m。そして良績の集中する(3勝)地元の阪神。57〜58kgで一線級と戦ってきた同馬にとって、ずっと相手弱化して別定の56kg。登録のあったGIジャパンC挑戦はやめ、確実に賞金加算の望めるレースに的を絞ってきた。信頼性は高い。
カシオペアS・1800mを5着(上がり33.9秒)して、立ち直り気配を示したナムラマースと、ステイヤーズSではなく内田博騎手を配してこちらに回ってきたトウショウシロッコの2頭が本線。伏兵に手を広げてはサクラメガワンダーから入るだけに意味は乏しく、フライングアップル、スウィフトカレント、せいぜいキャプテンベガまでとする。
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