いよいよ今週で2008年の競馬も総決算。
もちろん注目は有馬記念ですが、それ以外にも調教傾向がくっきりと表れている条件が各競馬場にあるので、それぞれをピックアックして良い年越しができるコラムにしてみたいと思います。
まず個人的にもこの条件のおかげで先週の馬券収支をプラスにできた中山ダート1800m。
この条件は昨年の同時期開催でも活躍したポリトラック追いが今年も爆発。土日合わせて7鞍のうち、ポリトラック追いで勝ったのは、
ピースエンブレム 単勝230円
プラクシス 単勝10230円
レツィーナ 単勝690円
なかでも4日目の
2R・2歳未勝利は単勝万馬券のプラクシスが勝利。
2着
シルクアンシエルもP追いだったので、馬連もポリトラック決着でしたが、3着にクビ差だった
スグリワがP追いでしたから、あと少しで複勝圏をポリトラックが独占するところでした。
この未勝利戦にはP追いが3頭しか出走していなかったので、該当馬はすべて掲示板に載ったことになります。
出走頭数が少なくても複勝圏内を独占する可能性を秘めているのがP追いなので、中山ダート1800mではP追いの馬連、3連複のボックス買いはおすすめです。
阪神の土日メインに予定されている条件がダート1400m。
一杯平均系統が好走するこの条件ですが、この開催もその傾向に大きなズレはなく、
4日目12R・御影Sで一杯平均坂路の
セレスハント(単勝1510円)が勝っています。
ただ前が止まらない印象がある馬場で、後方から差してくる一杯平均よりも先行して粘り込む一杯平均を積極的に狙ってみたいと思います。
中京は先週の当コラムで芝1200mでポリトラック追いが好走していることを書きました。その傾向は回収率的に見ればやや勢いが弱まったとはいえ、継続はしています。
取り上げることができるのは
つわぶき賞で6番人気3着した
キューバンエイト(複勝420円)しかいませんが、全体的な出走数自体が少なく、また該当馬は外枠から外を回らされる競馬が多かったこともあり、好走することができなかったと思います。
雨の影響を受けることなく最終週を迎えた中京芝ですから、引き続きP追いを狙っていけば馬券に役立つと思いますが、より好走できる理想の条件はキューバンエイトのようにある程度の位置につけることができ、内でうまく立ち回るP追い馬でしょう。
最後に有馬記念について。
全般的な印象として例年よりも時計が掛かっているのが中山芝。特にやや重で行われた
4日目10R・美浦S(2200m)はレース上がりが38.0秒とラストがバタバタになる展開をポリトラック追いの
ドットコム(単勝1720円)が差し切りました。
また3着
ネヴァキングダム(複勝850円)は標準多めトラックと豊富な運動量を武器に追い込んだ印象があるので、
ダイワスカーレットが速い流れをつくってくれれば、運動量豊富な調教タイプの大激走も十分可能だと思います。
過去の調教傾向も含めて詳しくは
競馬総合チャンネルの「今週の調教Gメン」で解説したいと思います。
調教Gメンとは?
調教をスポーツ科学的に分析した適性理論。それぞれのコースに必要な無酸素運動と有酸素運動の量やバランスを見極め、それに最も適した調教をしている馬を狙う馬券術。競馬新聞の調教欄に記載されている調教場所、調教本数、脚色(例:一杯)を確認するだけでOK。
調教コース&調教タイプの考え方
調教コースが「坂路」、調教タイプが「一杯平均」の馬は「
一杯平均坂路」に分類される。
調教コース一覧
【トラック】 ウッド、芝、ダートでの調教の本数が全体の8割以上の場合。有酸素運動の強化。
【坂路】 坂路での調教の本数が全体の8割以上の場合。無酸素運動の強化。
【併用】 トラックと坂路の併用で、どちらかの調教本数が全体の3割以上の場合。有無酸素をバランス良く強化。
【トラック主体】 トラックと坂路の併用で、坂路調教の本数が全体の2割以上3割未満の場合。有酸素運動寄り。
【坂路主体】 トラックと坂路の併用で、トラック調教の本数が全体の2割以上3割未満の場合。無酸素運動寄り。
調教タイプ一覧&イメージ図
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