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ニューイヤーS

  • 2009年01月09日(金) 12時50分
 久しぶりに関東地方に雨が降ったが、降雨量は決して多くなく、また異常に乾燥していたから馬場に大きな影響はないだろう。悪くなくても多少湿り気がある程度と思える。

 約半年のオーバーホールのあと、昨秋から一気に本格化みせるホッカイカンティ。休み明けの前々走はいきなり1分32秒7。A、Bコースの違いこそあれ、1週前の富士Sと同タイム。半年ぶりだったことを考えると、むしろ互角以上とさえ思える好内容だった。

 それを示したのが前走の阪神の1600m。最終日の最終レースとあって時計は平凡だが、自分から動いて出てあと一歩(クビ差)の2着。内に入らざるをえない不利もあった。もうオープンでは十分通用する。54kgも有利だ。

 母はプレストシンボリ(ラジオたんぱ賞など6勝)の半妹。この牝馬、エルコンドルパサーと同じようにスペシャル(同血フォルリ)の3×2の強烈なクロスを持ち、パラダイスクリークとの配合で、ノーザンダンサー、ヘイルトゥーリーズンなどの様々なクロスが生じている。こういうタイプ、難しい馬に出る危険も大なのだが、ホッカイカンティのこれまでの3勝は5、6、4番人気。思われているよりずっと能力のある馬、という意味での難しい馬に育ってきた。中山でのニュージーランドT・4着は、大外16番枠で出遅れてのもの。コースに対する心配はない。まだ斤量は他馬より楽な54kg。中心に期待したい。

 体が減って状態一歩だったダンスフォーウィン(ダービー卿CT・3着馬)の、この中間の動き上々。やっと良くなってきた。今度は一変の復調がありえる。穴なら8歳タケデンノキボー。7歳の秋に連勝してオープンに出世した不思議な馬で、前走も派手に置かれながら0.4秒差だから侮れない。ここ3戦の好走は1200mだが、2000mでも勝ったことがあるくらいで、1600mにも1分34秒1(新潟だが…)がある。注文のつく馬に珍しく手ごろな頭数14頭立て。穴馬にマークしたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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