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ジャニュアリーS

  • 2009年01月16日(金) 23時50分
 スリーアベニュー、ワールドハンターなどの出走していた12月14日の「カペラS」は重馬場。古馬500万条件の勝ち時計が1分10秒8だから相当に速いコンディションだった。

 カペラSは、内でもまれるのを嫌ったトロピカルライト、外から好ダッシュのウエスタンビーナスが競るように飛ばして、前半3Fがなんと32.7秒。結果、追い込んだビクトリーテツニーが「1分08秒7」の日本レコードを記録した。つれてスリーアベニュー以下が追い込み、12着のダイワエンパイアまで1分09秒台。6歳の12月に持ち時計を1.0秒も短縮することになったスリーアベニュー、1分09秒2で乗り切ったワールドハンターなどを、どう評価するかがカギだろう。今週はそう速くなるコンディションではなく、さらに猛然と行く馬も案外少ない。追い込み競馬でもないだろう。候補には入るが、中心馬ではない気がする。

 ガブリン(内田博幸騎手)に期待する。前走、この距離を1分10秒1(自身の前後半は34.1-36.0秒)で抜け出して快勝。この馬、距離1200mで勝ったのは芝、ダートを合わせて初めてだった。それも前半から気合をつけて先行馬の直後に付けて追走、前半34.1秒は自己最高タイ。それでは今までのパターンから「止まる」と思えたが、直線、馬群を割って突き抜けてきた。

 成長したとか、デキ良化というより、気を抜かせない内田騎手にそれこそドンピシャ「手が合っていた」のだろう。続けて同じコンビ。幸運にも引いたのは外枠。予測される勝ち時計は速くとも1分10秒5前後。3kg減の54kgのハンデ。この馬を軸にしたい。

 ポン駆けの利くサイボーグ、1200mこそベストのペプチドルビーが本線。そのあと前出の2頭だが、前走のギャラクシーSでは置かれすぎたうえ、直線詰まって立ち上がり、完全に脚を余していたヒシカツリーダーが相手の妙味と思える。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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