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京成杯

  • 2009年01月17日(土) 23時59分
 オーバーシードで一応は緑だが、いつもの年より現在の芝は元気がないように映る。全体に生育もう一歩なのだろう。そのためか、1週目(中山金杯はコースレコードタイ)は信じがたく時計が速かったり、2週目は一転タフな芝を感じさせて時計がかかったり、水分ちょっとの差で大きく変化する。

 あくまで見た目(土曜の午前中)だが、今週の芝はやけに荒れているように映る。硬ければ時計そのものは遅くはないだろうが、2週目に近いタフなコンディションと思える。

 西のサンライズキール(父マンハッタンカフェ。牝系は祖母がマルゼンスキーの半妹)に期待する。前走の阪神2000m2分02秒9(上がり36.3秒、Bコース)は、とりたてて光る時計ではないが、翌週、ずっと速いペースで流れ、リーチザクラウンをかわしそうになって3着したトゥリオンファーレが2分02秒6(上がり37.7秒、Bコース)。中身はサンライズキールの方が上回っている可能性が大きい。

 また、2週目に逃げて快勝のアーリーロブストが2分03秒4(上がり36.2秒、こちらはAコース)。人気は別に、同じ阪神2000mを使ってきた関西馬の中では、キャリア、ペース、馬場差を考慮してもサンライズキールにもっとも魅力がありそうだ。かつ、パワフルなストライドからして、現在の中山の芝向きという点でも一歩リードと考えたい。

 ナカヤマフェスタは素晴らしいバネを誇る。鋭さでは完全に一枚上だが、時計のかかる(はずの)芝では多少のマイナスもあるだろう。評価下げではないが、サンライズキールの相手一番手としたい。

 侮りがたい成長株ばかりで相手は絞れないが、サクラルーラーは巻き返して不思議ない。前走は落鉄気味だったとされるハンデもあり、最初からまったく流れに乗れていなかった。

 モンテトウルヌソルは追い切り一歩だったが、プラス10kg程度ならとくに評価を下げる必要はない。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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