オーバーシードで一応は緑だが、いつもの年より現在の芝は元気がないように映る。全体に生育もう一歩なのだろう。そのためか、1週目(中山金杯はコースレコードタイ)は信じがたく時計が速かったり、2週目は一転タフな芝を感じさせて時計がかかったり、水分ちょっとの差で大きく変化する。
あくまで見た目(土曜の午前中)だが、今週の芝はやけに荒れているように映る。硬ければ時計そのものは遅くはないだろうが、2週目に近いタフなコンディションと思える。
西のサンライズキール(父マンハッタンカフェ。牝系は祖母がマルゼンスキーの半妹)に期待する。前走の阪神2000m2分02秒9(上がり36.3秒、Bコース)は、とりたてて光る時計ではないが、翌週、ずっと速いペースで流れ、リーチザクラウンをかわしそうになって3着したトゥリオンファーレが2分02秒6(上がり37.7秒、Bコース)。中身はサンライズキールの方が上回っている可能性が大きい。
また、2週目に逃げて快勝のアーリーロブストが2分03秒4(上がり36.2秒、こちらはAコース)。人気は別に、同じ阪神2000mを使ってきた関西馬の中では、キャリア、ペース、馬場差を考慮してもサンライズキールにもっとも魅力がありそうだ。かつ、パワフルなストライドからして、現在の中山の芝向きという点でも一歩リードと考えたい。
ナカヤマフェスタは素晴らしいバネを誇る。鋭さでは完全に一枚上だが、時計のかかる(はずの)芝では多少のマイナスもあるだろう。評価下げではないが、サンライズキールの相手一番手としたい。
侮りがたい成長株ばかりで相手は絞れないが、サクラルーラーは巻き返して不思議ない。前走は落鉄気味だったとされるハンデもあり、最初からまったく流れに乗れていなかった。
モンテトウルヌソルは追い切り一歩だったが、プラス10kg程度ならとくに評価を下げる必要はない。
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