「フェブラリーS」
昨年期待してあと一歩の3着にとどまったトゥザヴィクトリーを今年も狙う。
まず、死角。すでに6歳牝馬の春、必ずしも活力が残っていないのではないか。そういう心配はある。絶好の動き(とくに一週前は圧巻)から大丈夫とみたが、難しい牝馬のこと、これは分からない。
プラス面。1分35秒8で乗り切った昨年は初めてのダート出走。ちょっと行きたがって4コーナー先頭だった。今はもう折り合いの心配はなく、ダートもドバイを含めて3度目になる。
先行型が少ないこと。ハイペースになって差し馬一気に台頭の流れになるとは思えず、先行できる利は大きい。
雨が降りそうなこと。これもプラスだ。ドバイの軽いダートで2000m2分00秒9をマークしたように、時計の速いダートになるほど有利。1分35秒そこそこの時計勝負になればチャンスは一段と大きくなる。
もうひとつ。サンデー産駒にJRAのダート重賞勝ち馬はいないが、サンデー産駒は力のレースはダメ。時計勝負なら、サンデー自身が時計勝負のアメリカダートでG1を6つも制したように、スピード能力が生きる。
牝系は典型的なダート一族で、母の妹クリアマンデイトは、G1・3勝を含み、米ダートで10勝もしている。祖母ドリームディールはモンマスオークスG1の勝ち馬。
その兄にはベルモントSG1などを17勝もしたクレームフレーシュがいる。さらに3代母のライクリーイクスチェンジは、G1を含め米23勝のダート巧者。
牝系にはネイティヴダンサーがクロスされ、さらにスワップスの血まで入っている。
トゥザヴィクトリーは大変なダート巧者のファミリーの出身なのだ。