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年長馬の逆襲

  • 2002年03月21日(木) 00時00分
 年長馬の逆襲が続く中で行われる高松宮記念。アドマイヤコジーンもその一頭です。今年に入って東京新聞杯で勝ったのが、朝日杯で2歳チャンピオンに輝いて以来3年ぶりの勝利でした。このコジーンの翌年、エイシンプレストンが朝日杯を勝っていますが、故障休養後は次の勝利まで一年以上もかかっています。

 ともに骨折による頓挫を来たして、栄光を背負っての復活への長い道程を経てきたのでした。このうち、エイシンプレストンは国際G1香港マイルを勝利するまでに鮮やかな復活ぶりを見せ、今は国内のG1タイトル獲得への期待がかかっています。

 一方のアドマイヤコジーンは、前哨戦の阪急杯を勝ち、いよいよ高松宮記念でスプリントチャンピオンを目指します。速いタイムへの不安があったところ、前走では速いペースの先行馬の中にあり、唯一踏ん張ってみせました。しかも好タイムでの勝利、好調の持続するタイプに見えるので、一気に3連勝で頂点に立つことも考えられます。

 同じ6歳馬トロットスターは、去年のスプリントG1連勝馬、勝てて当然の立場にあります。2頭とも年長馬であっても、今度戦う意味は異なります。

 阪神大賞典でも、6歳馬ナリタトップロードが勝って、4歳馬で昨年の年度代表馬ジャングルポケットを迎え撃ちました。

 古馬G1戦の前哨戦の段階では、強力世代と呼ばれてきた4歳馬たちが、年長馬の逆襲に会うというシーンばかりでした。春の天皇賞に向けては、去年の二冠馬マンハッタンカフェが日経賞に登場し、こうした流れに立ち向かいます。果たしてどうなるものか。

 春のG1の先陣を切る高松宮記念には、4歳の代表としてショウナンカンプが初めてG1の舞台に登場する予定です。一気のスピードでどう立ち向かっていくか、強い世代を改めて証明する馬になれるか、注目の一頭でしょう。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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