さまざまな理由や根拠を並べても、今年の桜花賞はあまり説得力がない危険が大きい。
というのは、12月のG1阪神ジュベナイルFも、クイーンCも、チューリップ賞も、さらにはアネモネS、フィリーズレビューまで、芝コンディションを考えるとみんな似たようなレベル。1分34秒台を中山や東京で記録した関東馬と、1分35秒前半の阪神のステップレース組は、限りなく互角に近い。スピード能力一枚上という馬はいない形だ。
明暗を分けるのは、枠順と、どれだけ理想のローテーションでここに出走することができ、状態のよさを生かせるかだろう。死角を挙げてもあまり意味はない。桜花賞・秋華賞・阪神ジュベナイルFという、芝の牝馬のG1レース[0-0-2-18]の岡部騎手など、ふつうでは嫌いたいが、今年のシャイニンルビーは素晴らしい馬だ。
チャペルコンサートから流したい。小柄な馬体で、前走も12月のG1もインを突っ込んだが、2月のエルフィンSは外から一気。今回の16番枠は多少のロスはあっても、もまれないだけ不利は少ない。
12月のG1を0.3秒差のあと、2月のエルフィンSを勝ち、3月のチューリップ賞。今年、ポイントのレースを2戦しかしていない。
小柄だが、今回は放牧でふっくらし、直前に3頭併せで追えた。力強くなっている。
さらにプラスを望むとしたら、ハイペース必至の流れと、サンデーサイレンスの血。強引に追い上げず、切れを生かす作戦に出たときチャンスが巡ってきそうだ。