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桜花賞

  • 2002年04月05日(金) 12時00分
 さまざまな理由や根拠を並べても、今年の桜花賞はあまり説得力がない危険が大きい。

 というのは、12月のG1阪神ジュベナイルFも、クイーンCも、チューリップ賞も、さらにはアネモネS、フィリーズレビューまで、芝コンディションを考えるとみんな似たようなレベル。1分34秒台を中山や東京で記録した関東馬と、1分35秒前半の阪神のステップレース組は、限りなく互角に近い。スピード能力一枚上という馬はいない形だ。

 明暗を分けるのは、枠順と、どれだけ理想のローテーションでここに出走することができ、状態のよさを生かせるかだろう。死角を挙げてもあまり意味はない。桜花賞・秋華賞・阪神ジュベナイルFという、芝の牝馬のG1レース[0-0-2-18]の岡部騎手など、ふつうでは嫌いたいが、今年のシャイニンルビーは素晴らしい馬だ。

 チャペルコンサートから流したい。小柄な馬体で、前走も12月のG1もインを突っ込んだが、2月のエルフィンSは外から一気。今回の16番枠は多少のロスはあっても、もまれないだけ不利は少ない。

 12月のG1を0.3秒差のあと、2月のエルフィンSを勝ち、3月のチューリップ賞。今年、ポイントのレースを2戦しかしていない。

 小柄だが、今回は放牧でふっくらし、直前に3頭併せで追えた。力強くなっている。

 さらにプラスを望むとしたら、ハイペース必至の流れと、サンデーサイレンスの血。強引に追い上げず、切れを生かす作戦に出たときチャンスが巡ってきそうだ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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