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京王杯SC

  • 2002年05月10日(金) 12時12分
 男馬のトップクラス相手だから、あくまで穴狙いだが、5歳牝馬ハッピーマキシマムを狙いたい。

 牝馬ながら5歳の今年になってオープン入りするほどタフ。前走は格上がりの、それも慣れないダートでモタモタしていたが、最後はきっちり伸びて2着。パワーアップは目を見張るほどだ。

 芝1400mはこれまで4戦[1-3-0-0]。とくに価値があるのは昨年のこの時期、当時はまだ旧900万を脱出したばかりだったが、マグナーテンを追い詰め、この距離を1分19秒8で乗り切っていることだ。使い詰めで少し疲れが見られた状態で、中間は15〜15にとどめていたから、時計以上に価値がある。少し行きたがる面もあるほどだから、1600mを中心に使われてきたが、本当は1200〜1400m向きなのだろう。実際、前々走は1200mを1分7秒8(上がり33.7秒)で完勝だった。

 いま注目のサクラバクシンオー産駒。バクシンオー産駒は早熟なスプリンターではなく、成長力のあるスピード型を送るのは知られる通り、今年はG1・高松宮記念圧勝のショウナンカンプを送った。

 このハッピーマキシマムは母の父タケシバオーだが、ショウナンカンプにも祖母の父としてタケシバオー(62キロでスプリンターズSをレコード勝ちのスピードもあった)の血が入っている。同じような特徴を秘めている可能性がある。

 牝系もちょっと古いファンにはきわめて魅力的で、3代母ライトパレーはあのカブトシローの半妹になる。つまり典型的な内国産馬の組み合わせという点でも、ショウナンカンプと同じだ。

 相手の穴馬に、こちらも距離ベストがこの1400mと思えるネイティヴハートを買う。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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