早くから、大混戦、大混戦と騒ぎ立てられると、つい、そうなんだと思い込まされて仕舞います。そんなにオークスは掴みにくいのか、ならば、どれを応援しても可笑しくないということなのか。なんとも、気の安まらないことです。
かつて、桜花賞を勝ったシャダイソフィアがダービーに挑戦したことがありました。今年は、その昭和58年以来、19年ぶりに桜の女王が不在のオークスとなりました。
因みにその年は、桜花賞3着だったダイナカールが勝っています。
これを今年にあてはめると、シャイニンルビーに。両馬とも岡部騎手騎乗という共通点もあります。
例年、桜花賞からの直行組が活躍しているのは、データが示す通り。以前ほど距離適性を考える必要もなくなったということでしょう。桜花賞が魔のペースになるということも少なくなり、先行して巧く立ち回れるタイプが上位に入り、あとは、いくらか器用に差せる馬が有利という結果は、そのまま、オークス2400mに結びつくということなのです。そんなに慌てることもないではありませんか。しかも、桜花賞6着以内と限定すれば、かなりしぼり込めます。
去年は、フローラS組が上位を独占したので、ニシノハナグルマ、マイネミモーゼの評価が上がるのは当たり前としても、今年は稍重で厳しいレースでした。激戦の反動というのが今年のテーマですから、この辺の判断次第では、そんなに波乱を考える必要もないと思うことにしました。
ブルーリッジリバー、シャイニンルビー、ヘルスウォール、スマイルトゥモローの4頭の直行組を判断の中心に裾え、あとは馬場でも悪くなった場合のケアーを少しすればと考えています。
如何にも事なかれ的な考察で、これも時代を反映しているのです。さて。