競輪
大阪杯
- 2010年04月05日(月) 17時50分
単勝1.2倍の断然の1番人気に支持された6歳ドリームジャーニー(父ステイゴールド)は伸び切れず3着止まり。テイエムアンコール、伏兵ゴールデンダリアに先着を許しただけでなく、内で粘る単勝145倍のシンガリ人気馬フィールドベアーにかろうじてクビだけ先着という完敗を喫してしまった。
もちろんここは天皇賞・春、さらには宝塚記念に向けた調整のステップレース。GI馬のこの馬だけ小柄な馬体にただ1頭59�圓慮靴靴ぞ魴錣發△辰拭�しかし、ハンデ戦ではないからノンタイトルの伏兵とて57〜58�圓諒鳴蟒杜未鯒愽蕕辰討い襦�まして昨年のこのレースや、58�圓世辰榛鯒�の宝塚記念など過去4勝を記録するもっとも得意な阪神コースであり、すでに京都記念で始動しているから調整途上の休み明けでもない。
「さすがにこの相手なら、取りこぼす危険は少ないだろう」と期待されたビッグレース2勝のチャンピオンホース、結果はかなり物足りない内容だった。
鋭く突き差すように動いていた前回の追い切りと比べ、実質半マイルから最後の直線だけにとどめた今回の最終追い切りは、池添騎手の「前回よりずっと動きに余裕が出ている」のコメントとはまったく逆に、ゴール前は硬いストライド。平凡な12.2秒だった。そうそういつも絶好調にはならないのは当然のことで、今回はまだ良化途上だったとはいえる。
また、59�圓魏櫃擦蕕譴織譟璽垢呂海譴泙任�09年オールカマー(マツリダゴッホから0.3秒差の2着)、そして前回の京都記念(ブエナビスタから0.3秒差の3着)と結果が出ていないのも確かだが、問題は相手うんぬんではなく自身のレースの中身。
2000m1分59秒5(60.3-59.2秒)は、流れも考慮するとごくごく標準レベル。レース上がりも「11.5-11.7-12.2秒＝35.4秒」。だから、ゴールデンダリア(上がり34.7秒)、フィールドベアーなどが好走できたのだともいえる。その中で、ドリームジャーニーも伏兵とほとんど同じフィニッシュで上がり3F34.6秒。着差、数字以上に中身は平凡だった。与えた印象も悪い。
直前の1600万条件の1800mの勝ち時計が1分46秒6なので、馬場が悪かったわけではない。59�圓�敗因と考えられるオールカマーも、京都記念も、伸びを欠いたとはいえ上がり3Fは「33.3〜6秒」だった。同じ59�圓�応えての敗戦とはいえ、今回の中身がもっとも良くなかった印象は否定できない。当然、GIレース本番では巻き返してくること必至。また、ぜひ巻き返して欲しい候補だが、「この相手なら総合力上位。受けて立つ立場だと考えています」。客観的にみて、とてもそういう状況ではなくなったことは確かである。
斤量と馬体重比率の考え方があるように、確かに430�堊宛紊両�柄な馬体に59�圓亙�理的にもこたえる。しかし、いまの430�埖罎梁里�440�埖罎紡里鯀�やしたからといって、それで58�圓�59�圓�平気になるわけでもない。ここが小柄な馬にはつらい。
父ステイゴールドは一度だけ58.5�圓能仭�したことがあり(01年日経新春杯、436��)、きちんと勝っている。今回の凡走は59�圓發△襪�、敗因をそこに求めてもこのあとに続く意味は乏しいように思える。最初から、もともと小柄なのだから。
勝ったテイエムアンコールは、前回の中山記念以上に絶好調だったろう。スローの流れを読んで前につけ、早めにスパートした鞍上の好騎乗も光った。3代母はチャンピオンスプリンター、スティールハートの全妹という牝系から、あまり距離は延びないほうがいいかもしれないが、57�圓�GII完勝なのだから、このあとのビッグレースでも強気になっていい。ゴールデンダリアは、突然のピンチヒッターだった幸騎手が余計な先入観(差しタイプでオープンでは伸び悩み気味)なしに、作戦を用いることなくスムーズなレースに徹することによって好結果が導き出された。最後の坂の地点でドリームジャーニーに競り勝ったから、デキの良さが生きただけではない。これなら中距離重賞で通用する。
やっと馬体良化のヤマニンキングリーは、細身のギスギスした体つきではなくなってきた。真価発揮はこれからだろう。タスカータソルテは、やっぱり坂のあるコースは不向きというしかない。争覇圏にいながら肝心の直線の坂で詰めを欠いた。
もちろんここは天皇賞・春、さらには宝塚記念に向けた調整のステップレース。GI馬のこの馬だけ小柄な馬体にただ1頭59�圓慮靴靴ぞ魴錣發△辰拭�しかし、ハンデ戦ではないからノンタイトルの伏兵とて57〜58�圓諒鳴蟒杜未鯒愽蕕辰討い襦�まして昨年のこのレースや、58�圓世辰榛鯒�の宝塚記念など過去4勝を記録するもっとも得意な阪神コースであり、すでに京都記念で始動しているから調整途上の休み明けでもない。
「さすがにこの相手なら、取りこぼす危険は少ないだろう」と期待されたビッグレース2勝のチャンピオンホース、結果はかなり物足りない内容だった。
鋭く突き差すように動いていた前回の追い切りと比べ、実質半マイルから最後の直線だけにとどめた今回の最終追い切りは、池添騎手の「前回よりずっと動きに余裕が出ている」のコメントとはまったく逆に、ゴール前は硬いストライド。平凡な12.2秒だった。そうそういつも絶好調にはならないのは当然のことで、今回はまだ良化途上だったとはいえる。
また、59�圓魏櫃擦蕕譴織譟璽垢呂海譴泙任�09年オールカマー(マツリダゴッホから0.3秒差の2着)、そして前回の京都記念(ブエナビスタから0.3秒差の3着)と結果が出ていないのも確かだが、問題は相手うんぬんではなく自身のレースの中身。
2000m1分59秒5(60.3-59.2秒)は、流れも考慮するとごくごく標準レベル。レース上がりも「11.5-11.7-12.2秒＝35.4秒」。だから、ゴールデンダリア(上がり34.7秒)、フィールドベアーなどが好走できたのだともいえる。その中で、ドリームジャーニーも伏兵とほとんど同じフィニッシュで上がり3F34.6秒。着差、数字以上に中身は平凡だった。与えた印象も悪い。
直前の1600万条件の1800mの勝ち時計が1分46秒6なので、馬場が悪かったわけではない。59�圓�敗因と考えられるオールカマーも、京都記念も、伸びを欠いたとはいえ上がり3Fは「33.3〜6秒」だった。同じ59�圓�応えての敗戦とはいえ、今回の中身がもっとも良くなかった印象は否定できない。当然、GIレース本番では巻き返してくること必至。また、ぜひ巻き返して欲しい候補だが、「この相手なら総合力上位。受けて立つ立場だと考えています」。客観的にみて、とてもそういう状況ではなくなったことは確かである。
斤量と馬体重比率の考え方があるように、確かに430�堊宛紊両�柄な馬体に59�圓亙�理的にもこたえる。しかし、いまの430�埖罎梁里�440�埖罎紡里鯀�やしたからといって、それで58�圓�59�圓�平気になるわけでもない。ここが小柄な馬にはつらい。
父ステイゴールドは一度だけ58.5�圓能仭�したことがあり(01年日経新春杯、436��)、きちんと勝っている。今回の凡走は59�圓發△襪�、敗因をそこに求めてもこのあとに続く意味は乏しいように思える。最初から、もともと小柄なのだから。
勝ったテイエムアンコールは、前回の中山記念以上に絶好調だったろう。スローの流れを読んで前につけ、早めにスパートした鞍上の好騎乗も光った。3代母はチャンピオンスプリンター、スティールハートの全妹という牝系から、あまり距離は延びないほうがいいかもしれないが、57�圓�GII完勝なのだから、このあとのビッグレースでも強気になっていい。ゴールデンダリアは、突然のピンチヒッターだった幸騎手が余計な先入観(差しタイプでオープンでは伸び悩み気味)なしに、作戦を用いることなくスムーズなレースに徹することによって好結果が導き出された。最後の坂の地点でドリームジャーニーに競り勝ったから、デキの良さが生きただけではない。これなら中距離重賞で通用する。
やっと馬体良化のヤマニンキングリーは、細身のギスギスした体つきではなくなってきた。真価発揮はこれからだろう。タスカータソルテは、やっぱり坂のあるコースは不向きというしかない。争覇圏にいながら肝心の直線の坂で詰めを欠いた。
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
