驚異の種牡馬サンデーサイレンス(その父ヘイロー)の重体が伝えられている。蹄葉炎の心配がずっとささやかれていたが、これを発症してしまうと、最悪の事態もある。
たまたまだが、きょうは札幌のクイーンSも、小倉記念も、サンデーサイレンス産駒に注目した。クイーンSの4歳ダイヤモンドビコーは、道中かかるのだけが死角。ヤマカツスズランの先行に、Bをつけたダイワルージュが執拗にからんで行くようだと、ペースは上がる。前が引っぱってくれると、3走前の中山牝馬Sの再現だろう。Hペースを好位で追走した3月のそのレース、なんと1分45秒4のコース・タイレコード。ティコティコタックに5馬身、レディパステルにはさらに1馬身1/4の差をつけている。今回は1キロ増えただけの56キロ。まず凡走はない。
小倉記念は、前走注目した5歳トーホウドリームがさらに良くなっているので、素直にトーホウドリームから入ってもいいのだが、この馬、本質的に難しいタイプ。これまでの5勝は10、8、3、1、9番人気のときだった。
さらに難しいのがかかる気性で、これまでの全5勝はすべて、乗り代わったとき。乗り代わって馬も気をつかうとなぜかかからないが、気を許す関係なるとひっかかる。
サンデー産駒の伏兵ウインマーベラスに注目したい。これまで重賞は[0-0-1-8]の不振だが、このミヤビサクラコ産駒はとにかくタフ。3歳ウインデュエルから、7歳フリーウエイハートまで、なんと兄弟5頭がJRAの現役馬として活躍している。おそらく母の父ノーザンテーストのタフで丈夫、かつ健康で成長力もあるという長所をフルに受け継いでいるのだろう。ノーザンの血は夏は平気。状態もう一歩の前走も、上がり34秒9で馬群の中から一気に突っ込んでいた。