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新潟記念

  • 2002年08月23日(金) 14時07分
 夏のハンデ戦「新潟記念」は、もう良く知られるように、牝馬が大活躍している。ハンデに恵まれることの多い牝馬が、シャープな切れとスピードを発揮することと、牝馬の方が暑い夏は平気(肉体的にもタフ)なケースが多いからだ。この30年間に、

 牝馬…[13-10-10-50] 連対率.277

という数字がある。一方、3倍の出走数を誇る牡馬の成績は(セン馬は除く)、

 牡馬…[16-18-20-186] 連対率.142

となって、連対数こそ多くても、連対率は牝馬の約半分となっている。

 今年も狙いは牝馬だ。1番トーワトレジャーと、2番エイシンワンシャン。2頭しか牝馬がいないのも好都合。いかに牝馬が活躍といっても出走頭数が多ければ的を絞れないが、2頭しかいないから、絞りやすくなる。

 新潟記念の牝馬には不思議な好走パターンがあって、この30年、出走馬の中に1頭か2頭しか牝馬が含まれていなかったことが計10回あって、うち7回までたった1〜2頭しか出走していない牝馬が連対している。

 これには理由はなく、単なるジンクスなのだが、牝馬が1〜2頭しか含まれていない年のその牝馬の成績は[4-3-1-5]となり、なんと連対率は.538となる。

 ましてエイシンワンシャンも、トーワトレジャーも種牡馬トニービン産駒。トニービンといえば抜群の東京巧者が多い(G1・13勝中、11勝までが東京)ことで知られるが、新しい新潟コースは左回りで、長い直線。東京よりもっとトニービン産駒に合っている公算が大きい。このコースに経験があり、前走、2000mを1分56秒9(55キロ)で乗り切っているエイシンワンシャンは、今回は52キロだ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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