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新潟2歳S

  • 2002年08月30日(金) 12時45分
 今年の新潟2歳Sのポイントは、1200mや1400mではなく、基本距離の1600mで行われるところにある。

 新潟2歳Sは長いこと1200mで行われてきたから、新潟デビューでも出走しない馬がいたり(シンボリルドルフ、フジキセキなど)、またここでの連対馬はクラシックとは無縁などといわれていたが、新潟2歳S出走馬全部が低いわけではない。

 ライスシャワー、メジロドーベル、ボールドエンペラーなどが近年の新潟2歳Sの出走馬の中に含まれていたA級馬だ。もっと古く重賞になる以前には、タカエノカオリ、テンモン、テイタニヤなどがいた。

 新潟デビュー馬はクラシックのうち、オークスにとくに良績がある。新潟デビューで翌年のオークスを制した馬は、前出のメジロドーベルのほか、アドラーブル、テンモン、テイタニヤ。合計4頭もいる。

 今年、ここではかつてのオークス馬のように勝ち負けできないかもしれないが、牝馬のタイムウィルテルに注目したい。

 デビュー戦の1600mは超スローだったため1分38秒5の平凡な時計にとどまっているが、レース上がり34.0秒(11.8−10.7−11.5秒)に対し、この馬は3ハロン33.4秒だった。

 反動の出るようなムリな高速の上がりを示したのではなく、中身は楽々だった。マイルを経験した強みは大きい。

 すでにクラシックを11勝もしているブライアンズタイムを父に、母の父はサドラーズウェルズ。母の弟はクリスザブレイヴ。来季に向けて大きく成長してくれそうだ。秋山厩舎だから、まず無理使いはしない。

 小倉2歳Sは快速チャニングガールが抜けている。相手の1頭に非常に勝負強いタイポシビリイの差し脚を考えておきたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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