ふつうだと雨の予報が出ても、新潟の水はけが良く吸水性抜群の芝は、めったに重馬場になったりしない。また発表は重でも時計は速かったりする。ただし、今週は開催の最後。直前の雨は響く。9R、10Rあたりで芝コンディション再確認だろう。
稍重(実質は良に近い)程度なら、おそらく1分7秒台前半の決着必至。そうなると、人気のショウナンカンプと、ビリーヴはまず崩れない。確実に1分7秒前半で乗り切れるのはこの2頭だけで、他は1分7秒そこそこでは走れない公算大だからだ。
ショウナンカンプは前半32秒0という日本レコードを記録している。G1高松宮記念と同じような平坦コース。一気に行くだろう。函館の芝は合わず、また夏負け気味で体調一歩だったが、今回の動きは文句なし。前半32秒台で飛ばしても、うまく手前さえチェンジできれば(左回りは必ずしも得意ではない)、まず大バテはしない。
飛ばして推定32.4−35.0秒ぐらいになりそうなショウナンカンプに対し、ビリーヴはバランスのとれたラップを踏める。
今年、1分7秒台の勝ち時計だったレースに6回も出て、2、3、1、1、1、1着。最近の4連勝はすべて1分7秒台。もうモタモタして置かれることがなくなってきた。
前走は絶好の芝コンディションだったとはいえ、刻んだラップは33.6−33.5秒。見事なバランスで、追い込んだわけでもなければ、差したわけでもない。自分で前半の3ハロンを33秒台中盤にセーブし、後半も33秒台中盤でまとめるという、Aランクのスプリンターでしか刻めないラップだった。
ショウナンカンプを射程に入れて進める自在性が出てきただけに、マークできる利は大きい。3歳サニングデールが差のない3番手で、以下はちょっと差がある。